生活内に潜む危険
電池の保管にご注意を!
〜パッケージから出した複数の電池を保管中に出火した火災が発生〜
東京消防庁管内で、コイン形リチウム電池をパッケージから出した状態で他の種類の電池と混在して保管し、コイン形リチウム電池から出火した火災が発生しています。保管方法等に注意しましょう。
電池の火災を防ぐために
- パッケージから出した電池を保管する時は、安全のためプラス極とマイナス極にセロハンテープやビニールテープを貼って絶縁する。
- パッケージから出したコイン形リチウム電池は、他の電池や金属製品と一緒に持ち運んだり、保管をしない。
- コイン形リチウム電池を含む使い切り電池を廃棄する場合は、すべてのプラス極とマイナス極にセロハンテープやビニールテープを貼って絶縁し、廃棄する。
- 廃棄の際は、各自治体で定められた方法により行う。
気を付けて!!浴室でおぼれる事故が発生しています!!
高齢者が入浴中におぼれる事故が発生しています。搬送された方の9割以上が生命に危険がある重傷以上と診断されています。おぼれる事故は冬場に圧倒的に多く発生しているので、入浴時には注意が必要です!
入浴時のポイント
- 入浴は体に負担がかかります。体調が悪い時は、足湯や体を拭く程度にしましょう。
- 長湯や高温浴、飲酒後の入浴はやめましょう。
- 入浴時には家族に声をかけましょう。
専用容器以外の移し替えは危険!!
〜洗剤の取り扱いにはご注意を!〜
正しい洗剤※の使用方法や保管方法を再確認しましょう!
※1家庭用・業務用洗剤、家庭用・業務用洗浄剤(石鹸やシャンプーなど体を洗うものは含みません)
電気火災が多発!
1 ダウンライトによる火災について
ダウンライトの熱によって火災となった事案が発生しています。住宅や事業所などで押し入れや納戸、室内や洗面所などに設置されているダウンライトの直下まで、布団や衣類、段ボール等の収納物を積み重ねて置いた状態で、ダウンライトのスイッチを消し忘れたりスイッチが入ったことに気付かなかったことにより、ダウンライトの熱で着火して火災が発生しています。ダウンライトが設置されている付近に物を収納する際は、注意が必要です。
※ご家庭のダウンライト付近の収納物の確認をお願いします!
【ダウンライトによる火災を防ぐために】
- 室内や物置、納戸、洗濯機設置場等の収納スペース内のダウンライトの設置箇所をよく確認しましょう。
- ダウンライトを使用する際は、メーカーの説明書やホームページにある安全上の注意事項をよく確認し、ダウンライトから収納物まで適正な距離(メーカー等不明な場合でも50p以上)を取りましょう
- 室内や収納スペースを出入りする際は、照明器具の点灯状況をよく確認しましょう。
- ダウンライトのスイッチの押し間違えや、体や物にスイッチが接触することによる誤点灯に注意しましょう。
押入れ内のダウンライト火災の写真 |
タンス上部のダウンライト火災の写真 |
2 分電盤火災について
千住消防署管内では、住宅等の電気配線の締付が緩んだことが原因と思われる火災が多発し、そのうち分電盤内からの火災も発生しています。これは、永年使用によりねじが緩み、電気抵抗が増大したことなどが原因と考えられます。幸いにも発見が早くいずれもぼや火災で大きな火災には至っていませんが、一歩間違えれば燃え広がった可能性もあります。
「変なにおいがする」「部屋中の電気器具の電源がよく切れる」など、電気の異常を感じたら、東京電力や電気工事店などの電気専門業者に点検をしてもらうよう、消防署では緊急に注意を呼びかけています。
【分電盤内からの火災を防ぐために】
- ブレーカー接続部のねじが緩んだり、異常に熱くなっていたり、焦げ臭いにおいがする場合は、出火のおそれがあります。
- 分電盤内のほこりや油などで汚損がひどくないかを目視で確認し、機器のふくらみや変形があった場合は故障しているおそれがあります。
- 分電盤内のブレーカーは、おおむね15年が交換の時期です。
- ブレーカー接続部のねじが緩んでいる場合は、自分でねじを締めると感電のおそれがあり、法律でも禁止されています。必ず東京電力または近隣の電気専門業者に点検を依頼して下さい。
※ ご家庭内の分電盤の確認をお願いします
3 鑑賞魚用ヒーター火災について
東京消防庁管内では、鑑賞魚用ヒーターに起因する火災が発生しています。主な原因は鑑賞魚用ヒーターが空焚き状態となって、ヒーターに触れていた座布団などが燃えたものと考えられます。
【鑑賞魚用ヒーター火災を防ぐために】
- 空焚き状態にならないように十分に注意してください。
水槽の破損、水の蒸発などにより水槽内の水が無くなり、ヒーターが空焚き状態になると火災の原因となります。
⇒日常的に点検し、水槽内の水位を適切な状態に保ってください。
- 空気中では絶対に通電しないでください。
空焚き防止装置がある場合でも、その機能が作動するまでの間は、ヒーターは加熱し続けます。 その間に燃えやすい物が触れると、火災の原因となります。
- 電源プラグ部に水や塩分がかからないようにしてください。
コンセントや電源プラグに水や塩分、ほこりなどが付くと、発火するおそれがあります。(トラッキング火災)
- 小さなお子様がいるご家庭や、ペットを飼われているご家庭は特に注意してください。
鑑賞魚用ヒーター出火部分
4 その他の電気火災を防ぐために
- コードが家具や冷蔵庫などの下敷きになると、その部分が発熱し、発火するおそれがあります。
- コンセントの場所が家具などの裏側や台所では、ほこりや湿気の多いところでは発火するおそれがあります。(トラッキング火災)
【コードやプラグなどから火災を防ぐためには】
- プラグを長年差し込んだまま使用しないようにしましょう。
⇒プラグやコンセントの受け刃が緩み発熱し、発火するおそれがあります。
- 日頃から定期的にコンセント等の点検や清掃をしてください。
- 使用時にコードなどが異常に熱くなっている時はすぐに使用をやめて、交換や専門業者に点検してもらうなどしてください。
トラッキング火災
カセットこんろによる火災を防止しよう
カセットこんろは持ち運びが容易にでき、屋内屋外問わず様々な場所で使用できることから、私たちの生活に気軽に用いられています。しかし、平成22年中に東京消防庁管内で発生したカセットこんろによる火災は31件(うち死者3名、負傷者10名)発生しています。このことから、取扱説明書などをよく読み、もう一度カセットこんろの正しい取扱い方法や管理方法を見直してみましょう。(数値は概数値であり、確定値ではありません。) |
|
カセットこんろによる火災を防ぐために
- ボンベを正しくカセットこんろにセットしましょう。誤った装着は、ガス漏れのおそれがあります。
- カセットこんろを覆うような、大きな調理器具を使用したり、複数並べて使用しないようにしましょう。ボンベが過熱され、爆発等の事故が起きやすくなります。
- 五徳(ごとく)は正しく装着しましょう。裏返して使用をすると、熱がこんろの中にこもってボンベが爆発するおそれがあります。