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東京消防庁

東京消防庁 広報テーマ(4月号)
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飛沫防止用ビニールシートの設置状況や消毒用アルコールの正しい取扱方法を確認しよう

新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、飛沫防止用ビニールシートや消毒用アルコールの設置が広がっており、施設運営において必須とも言える対策となっています。

コロナ禍において、これらを含む感染防止対策を実施することは最も重要な課題ですが、火災を発生させてしまうと思わぬ被害が拡大することになります。

火災による被害を軽減するために、ビニールシートや消毒用アルコールの特徴や燃焼性、適正な取扱方法を紹介します。新年度のスタートとなる4月に、防火安全対策の観点から建物内のこれらの設置状況と取扱方法をチェックしてみましょう。

飛沫防止用ビニールシートの火災予防 3つのポイント
飛沫防止用ビニールシートの燃焼比較実験

「防炎品」を知って、使って防火安全対策

非防炎品と比べて防炎品の着火のしにくさは、ビニールシートの実験結果からも一目瞭然でしたが、防炎品はビニールシートだけなくカーテンやじゅうたん、寝具類などいくつかあります。

では、そもそも「防炎品」や「防炎性能」とは一体どのようなものなのでしょうか?

次に「防炎」に関する消防法の規制等について紹介しますので、「防炎品」を使って防火安全対策に取り組んでいきましょう。

1 防炎品ってどんなもの?

「防炎品」には、カーテン、じゅうたん等、消防法により規制される「防炎物品」と、衣類、寝具類等、消防法により規制されない「防炎製品」の2種類があります。

2 防炎性能ってなに? 燃えないの?

防炎性能とは、カーテン等に火が燃え移っても、それ自身が火災を拡大させる原因とならない程度の低燃焼性をいいます。防炎性能を有するからといって、それがまったく燃えないというわけではありません。あくまでも、ライターやたばこなど小さな火種に接しても、その部分が焦げる程度で容易に燃え広がりにくいものです。

3 防炎性能が必要なのものは?

? 防炎対象物品

消防法による防炎規制の対象となる品目は、「防炎対象物品」と呼ばれ主に次のものがあります。

@カーテン A布製ブラインド B暗幕 Cじゅうたん等 D展示用合板 E舞台において使用する幕、大道具用の合板 F工事用シート

これらが対象とされているのは、カーテンのように垂れ下がっているものは着火すると燃え広がりやすく、じゅうたん等の敷物はたばこなどが落下し着火すると室内のほかの可燃物に燃え移りやすいためです。

? 防炎物品

防炎対象物品のうち、消防法に定められた燃焼試験により基準以上の防炎性能を有すると認められたものを「防炎物品」と呼びます。防炎物品には販売を目的として陳列されるものについては防炎性能を有することを示すため、防炎表示「防炎ラベル(図1)」が貼付されています。

図1 防炎ラベル

? 防炎物品を使用しなければならない防火対象物

消防法により防炎物品を使用しなければならない防火対象物は、火災時に大きな危害が予測されるものを対象としており、次の3つのグループに分けられます。

@ 高層建築物及び地下街
A 劇場、飲食店、物品販売店舗、ホテル、病院など、不特定多数の人が利用する用途、可燃物量が多い用途等、火災が発生すると大きな危害が予想される防火対象物
B 工事中の建築物その他工作物
4 これも防炎?(防炎製品)

「防炎製品」は、公益財団法人日本防炎協会が、防炎物品以外の寝具類や衣服類などを対象に、一定基準以上の防炎性能を有することを認定したものです。防炎製品にも、防炎性能を有することを示すために「防炎製品ラベル(図2)」が貼付されています。

図2 防炎製品ラベル

消毒用アルコールは正しく取り扱いましょう!

1 はじめに

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、手指の消毒等のため、消毒用アルコールを使用する機会が増えています。

消毒用アルコールには危険物に該当するものもあり、取扱いを誤ると火災等を引き起こすおそれがあるので、十分な注意が必要です。

「消毒用アルコールによる火災の危険性」について映像を公開しています。
YouTube東京消防庁公式チャンネルより

2 消毒用アルコールの取扱い

消毒用アルコールの適正な取扱いのポイントは、次の3点になります。

また、ウォッカ等のアルコール濃度の高い酒類にも同様の危険性があります。

★ 火気の近くでは使用しないようにしましょう。

手指消毒の際に使用する消毒用アルコールは、蒸発しやすく、可燃性蒸気が発生するため、火源があると引火するおそれがあります。

消毒用アルコールを使用する付近では、喫煙やコンロ等を使用した調理など火気の使用はやめましょう。

★ 詰替えを行う場所では換気を行いましょう。

消毒用アルコールの詰替えを行うときに可燃性蒸気が発生するおそれがあり、この可燃性蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい性質があります。

消毒用アルコールの詰替えを行う場所は、通気性の良い場所や常時換気が行える場所を選び、可燃性蒸気を滞留させないようにしましょう。

★ 直射日光が当たる場所等、高温になる場所に保管しないようにしましょう。

消毒用アルコールを直射日光の当たる場所等、高温になる場所に保管すると、熱せられることで、可燃性蒸気が発生します。

保管場所は、直射日光が当たる場所等、高温になる場所を避けましょう。

3 消防法上の危険物に該当する消毒用アルコールについて

消毒用アルコールは、アルコールの濃度が60%以上(重量%)の製品が危険物に該当します。

なお、酒類等のアルコール度数表示は、体積%による表示のため、危険物に該当するか判断するためには、体積%から重量%に変換する必要があります。

一般的に酒類等は、アルコール度数約67度(体積%)以上から危険物に該当すると考えられます。

【消防法上の危険物に該当する消毒用アルコールを貯蔵・取扱いをする場合の規制】
貯蔵・取扱う数量 届出・許可申請の有無
80L未満 届出・許可申請の必要はありません
80L以上
400L未満
届出が必要です
400L以上 許可申請が必要です

危険物に該当する消毒用アルコールは、消防法では「第四類・アルコール類」に分類され、貯蔵・取扱いする数量に応じて許可申請または届出が必要となります。

左記の届出又は許可申請の他、一定規模以上の百貨店等の物品販売店舗や飲食店等では、危険物に該当する消毒用アルコールの持ち込みが禁止される場合があり、持ち込むには申請を行い、消防署長の承認を受ける必要があります。

4 容器の表示について

消防法上の危険物に該当する消毒用アルコールは、法令で容器に表示が義務づけられています。

【表示項目】
@ 危険物の品名
 :第四類・アルコール類
A 危険等級:危険等級
B 化学名:エタノール
C 水溶性(第四類のうち、水溶性の危険物の場合のみ表示しています。)
D 危険物の数量:○○L
E 危険物の
類別に応じた
注意事項
 :火気厳禁
【表示項目の緩和について】

500mL以下の容量では、一部表示項目が緩和されている場合があります。

消毒用アルコールの容量 危険物の品名
A危険等級
B化学名
C水溶性
D危険物の数量 E危険物の類別に応じた注意事項
500mLを超える
500mL以下 通称名
※1
同一の意味を有する他の表示
※2
凡例 ○:表示の義務あり
※1 通称名の例として「消毒用アルコール、消毒用エタノール」があります。
※2 同一の意味を有する他の表示の例として「火に近づけない」があります。

5 おわりに

新型コロナウイルス感染症を防ぐため、消毒用アルコールで手指を消毒することは有効な手段のひとつです。

今後も消毒用アルコールを使用する機会があると思います。

消毒用アルコールの適正な取扱いを今一度ご確認ください。

また、ご不明な点があれば、最寄りの消防署にお問合せください。

消毒用アルコールの貯蔵に係る運用について

消毒用アルコールは、アルコールの濃度が60%以上(重量%)の製品が危険物に該当します。

危険物に該当する消毒用アルコールは、消防法では第四類・アルコール類に分類され、消防法または火災予防条例により、その数量に応じて消防署へ許可申請または届出が必要となります。

消毒用アルコールを貯蔵・取扱う場合

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