令和4年度検証成果発表会の開催について
<開催期間 令和4年4月18日(月)〜5月17日(火)>
安全推進部安全技術課
安全推進部安全技術課(旧消防技術安全所)における検証成果を発表し、消防行政の効果的推進を図るとともに、消防防災科学の発展に寄与することを目的として検証成果発表会(WEB)を開催します。
@ アイトラッキング技術を用いた消防技術の向上に関する検証
(消防車両等の安全運転技術)
当庁の安全運転技術の向上を図るため、被験者に視線計測装置を装着して公道上を一般走行してもらい、得られた視線データから熟練者と非熟練者の視線動作を比較することで、両者の差を明らかにすることを目的に検証した結果を発表します。
A アイトラッキング技術を用いた消防技術の向上に関する検証
(中小隊長の指揮技術)
若手職員に対する、効果的な教育手法を開発するために、消防活動時の指揮者に視線計測装置を装着して実際に訓練を行い、その視線の特徴について分析した結果を発表します。
B ストレッチャーの振動特性に関する検証
当庁で最も使用されている昇降動作が手動のストレッチャーと、当庁で導入をし始めた昇降動作が電動のストレッチャーの固有の振動特性を調べるとともに、ストレッチャー上の人体への負担等について検証した結果を発表します。
C 熱画像装置による階層間の延焼拡大の危険察知に関する検証
熱画像装置を活用した、木造住宅の天井裏や2階床下の空間(階層間)の延焼拡大の危険察知の可能性と検索時の床抜け危険温度について、試験体模型を用いた燃焼実験と荷重実験を行い整理した結果について発表します。
D 消防活動時の退路確保資器材に関する検証
消防活動で用いる退路確保用の資器材は緊急時の隊員の安全性を重視しつつ、平常時の活動性も同時に求められます。ここでは、様々な資器材を対象に安全性と活動性の両面から調査・実験を行った結果と装備品の今後の展望について発表します。
E 簡易消火具等の初期消火効果に関する検証
市販されている多種多様な簡易消火具等について、初期消火に対する実用性を評価することを目的に、様々な簡易消火具等の消火実験を行い、火源に対する消火の可否、操作状況から、各簡易消火具等の消火能力、操作性、安全性を確認したことについて発表します。
F 避難所で使用する物資の燃焼に関する検証
避難所物資に潜在する燃焼危険及び避難所居住スペースの安全確保について検討するため、避難所で使用する物資が燃焼した時の受熱側の熱流束等の測定を目的とした実験を実施した結果を発表します。
G 火災現場で発生する有害物質の危険性に関する検証(第2報)
火災では可燃物の燃焼等により有害な物質が発生して、消防隊員の防火衣等を汚染します。今回は有害物質の中から発がん性物質に着目し、発生状況の実態把握と汚染された防火衣等を効果的に除染する方法について検証した結果を発表します。
H 新たな暑熱順化トレーニングに関する検証
職員個々の運動能力や実施環境に応じて負荷と種目を柔軟に選択でき、安全に実施できる新たな暑熱順化トレーニングを考案し、その生理的、主観的効果について検証した成果を発表します。
I 消防職員の高年齢期における心理に関する検証
定年退職前後における高年齢期職員の心理面を調査することで、仕事へのモチベーションにどのような心理的要因が関連しているのかを検証した結果を発表します。
J 救急隊員の疲労に関する検証
救急隊員の疲労の軽減を目的に新たに導入された交替乗務方策について、各種測定機器等を用いて疲労軽減効果や疲労度の傾向等について検証した結果を発表します。
検証についての問合せや質問をメールで受け付けております。
Mail:gijyutuka@tfd.metro.tokyo.jp