立川消防署には、4つの出張所があります。それぞれの特徴をご紹介します。
立川市には、JR中央線・青梅線・五日市線・南武線及び多摩都市モノレールが市内を通り、これらの線が交差するJR立川駅(多摩都市モノレール立川北・南)が錦町出張所管内の北側に位置しています。JR立川駅は、一日の乗客が約15万人で、JR東日本エリアで15番目の乗車人員を記録し、多摩地域で1番となっています。駅周辺は繁華街となっており、伊勢丹、高島屋、ルミネなどのデパートを含み商業施設が多く点在しています。
また、当所の南側には多摩川が流れており、古くからの住宅街と新興住宅街が入り混じっている閑静な住宅街で、多摩川を境に日野市と接しています。
庁舎は、昭和44年4月1日に落成し、昨年で42年経過しており老朽化が進んでいましたが、今年2月21日に新庁舎となり、今まで以上に気持ちのいい職場となっています。
また、夜は出張所の照明表示灯が点灯すると、ひときわ綺麗にライトアップされ、道行く人がカメラに収めています。
そんな当所は、昭和48年から昭和55年まで特別救助隊が配置されていました。現在は、ポンプ2隊、救急2隊で平成16年12月から特別消火中隊として運用開始しており、昔から士気旺盛な職員が勤務しています。
砂川出張所は、西武拝島線武蔵砂川駅から線路沿いを東へ歩いて約9分の所にあります。
昭和42年7月1日に事務を開始し、現在、ポンプ車1台、救急車1台が配置され、出張所長以下31名が勤務しています。
出張所の裏庭を見ると、北側に経度、緯度、標高が正確に求められている二等三角点が設置されています。この二等三角点は、地図作成、道路の建設、都市の開発などを行う際に、測量の基準になるものです。また、地震や火山活動に関連する地殻変動等を検出するための検出するための基準として、災害軽減にも重要な役割を果たしています。
出張所の南側を東西に走っている玉川上水は、金比羅橋付近で立川断層の崖を無理せずに乗り越えたために、南へ大きく湾曲しています。近くの金比羅山は、玉川上水を掘った時の土砂で造ったと言われており、立川でただ一つの山で、浅間神社、金比羅神社、秋葉神社が勧請されています。
谷保村が国立町になったのは、昭和26年のことです。そしてこの頃できた桐朋中高等学校、国立高校、都立5商と、以前からあった一橋大や国立音楽大らと併せて、国立が学園都市となりました。
国立の街のシンボルと言えば、国立駅の三角屋根の駅舎で、駅前に広がるロータリーや、そこから南北に伸びる大学通りは、ヨーロッパをイメージしたものです。
この大学通りの両側は、桜と銀杏の並木道で、春には大学通りがピンクに染まり、夏には柳の巨木が風にゆれ、秋には桜と銀杏がそれぞれ紅葉し、道行く人の目を楽しませてくれます。
大学通りを南進すると、一橋大が両側に広がりますが、神田からここ国立に移ってきたのは、昭和2年のことです。校内に入ってまず目につくのは、ロマネスク様式の兼松講堂で、学園都市のシンボルとして市民に長く愛されています。
国立出張所は、昭和47年に庁舎が落成し、事務を開始しました。
現在は、ポンプ車1台、救急車1台が配置されており、毎日勤務員2名、交替制勤務員29名の消防職員が勤務しています。
当所は、昭和45年5月に誕生し、立川市と国立市を管轄する立川消防署の中で、国立市の南東地域が受け持ち区域です。その北端をJR中央線が、中ほどをJR南武線と甲州街道が東西に通り、南部には江戸三大天神の一つとして有名な谷保天満宮があります。
JR南武線谷保駅から徒歩10分、府中市との境界付近に位置し、周囲は閑静な住宅地でとても落ち着いた雰囲気です。近所の保育園の散歩コースや、小学生の通学路にもなっており、時には即席の社会科見学が行われています。
ポンプ車2台と非常用ポンプ車1台が配置されており、うち谷保第2小隊は当庁でも数少ない塔体付きポンプ車です。
現在、毎日勤務員3名と交替制勤務員27名(9名×3チーム)が勤務しています。