日常の生活に欠かせないこれらの危険物のことをよく知り、正しく使って事故を防止しましょう。
平成25年6月2日(日)から6月8日(土)まで
"危険物"は、ガソリン、灯油等の燃料、危険物を含有したスプレー缶、アロマオイルや高濃度アルコール飲料など、私たちの生活に欠かせないものとなっていますが、その危険性を意識せずに使用したことによる火災が毎年発生しています。
こうしたことから、家庭内においては、危険物に該当する製品の取扱い上の注意事項をよく読むなど、身の周りにある危険物等の性状及び正しい取扱いを十分理解し、危険物に関する事故発生を未然に防止しましょう。
あなたが身の周りで使っている物に、次のような表示はありませんか?
表示されているものは"危険物"です。
(例)
このような表示がある物は、ストーブなどの火気の近くで使用したり、その近くに放置することは絶対にやめましょう。
家庭で…


石油ストーブの給油時は、必ず火を消すことが鉄則です。また、カートリッジタンクの取扱いについては、火の気のないところで油量計を見ながらあふれないよう給油し、給油後は、カートリッジタンクのキャップを確実に閉め、火の気のないところでキャップを下にして、漏れがないことを確認した後に確実に本体にセットするなど、使用に際しては、これらを厳守することが大切です。


パーツクリーナーは、一般的に機械部品の洗浄等に使用されています。これは、危険物第四類第1石油類の溶剤を、充てんされたLPGにより噴射するエアゾールタイプのもので、可燃性ガスに引火した後、噴射された溶剤が燃焼を継続するため、 扱いには注意が必要です。
オフィスで…


エアダスターは、パソコン等のOA機器に付着したほこりを除去するためのスプレー缶で、噴射用のガスのみが充填されています。エアダスターの噴射用ガスのほとんどは、可燃性ガスが使用されており、空気よりも重いため、シュレッダー等の気密性が高い機器内に滞留し、モータの稼働時等の微小な火花でも引火する危険性があります。
学校で…


美術の授業で使用していた油絵具及び画用液(乾燥促進剤、亜麻仁油、溶剤)等が染み込んだティッシュをごみ箱に捨てたため、乾燥促進剤により、亜麻仁油に含まれる不飽和脂肪酸の酸化反応が促進されて自然発火したものです。画用液を使用する際は取扱い上の注意事項を確認し、適正に使用する必要があります。
エステ店で…


エステオイル等に含まれる不飽和脂肪酸は、空気中の酸素と触れて酸化することで発熱しますが、常に外気に放熱されていれば自然発火には至りません。
油脂類の付着した衣類等を乾燥機で乾燥終了後に放熱の悪い状態で放置しておくと、衣類等の中心部に酸化熱が蓄積して発火する場合があります。
エステ店等の関係者は、油脂類の酸化発熱についての共通認識を持ち、類似火災防止を図ることが必要です。
「マッサージオイルなどを含んだタオル等が自然発火!」もご覧ください (PDF 609KB)
アウトドアで…


バーベキューをしている際にバーベキュー用こんろ(燃料:炭)の火が弱くなっていたのでチューブ入りの着火剤(メチルアルコール)を炭火に向かって入れたところ、急激に燃え上がったために火のついた着火剤が飛び散り、近くに座っていた子供の着ている衣類に着火したものです。
使用された着火剤は、危険物第四類アルコール類に指定されているメチルアルコールでできており、引火の危険性のあるものです。着火剤を使用する際は、使用上の注意事項を十分に理解し、使用中のこんろに直接かけたりせず、点火は点火用ライターや棒切れなどの先に紙切れ等を結び付けて点火するなどの配慮が必要です。