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東京消防庁> 安全・安心情報> トピックス>電気ストーブ等の火災に注意しましょう!

意外に恐い!電気ストーブを安全に使いましょう!!

電気ストーブ火災速報

火災件数 3件  死者数 0人  傷者数 0人(平成29年10月1日~平成29年10月20日)
(火災件数 1.3件  死者数 0人  傷者数 0.7人 過去10年間の10月の累計平均値)

火災速報の詳細(平成29年11月1日更新)

電気火災の実態

近年、全国的に火災件数は減少傾向にあります。東京消防庁が管轄する東京都内(稲城市及び島しょ地域を除く。)の火災件数も減少し、平成19年の5,800件から平成28年には3,982件となりました。これは出火原因として多い放火や火遊びが、防犯カメラやガスライターのチャイルドレジスタンスの普及などにより大幅に減少しているためと考えられます。このような中、異なる傾向を示しているのが、意外にも、電気製品やコードなどから出火する電気火災であり、毎年1,000件前後発生しています。全火災に対して、電気火災の占める割合は、平成19年の17%から平成28年の26%にまで増加し、この火災予防が早急に求められるところです。

この電気火災の中で、火災件数、死者数共に最も多く発生しているのは電気ストーブ(カーボンヒータ、ハロゲンヒータ、温風機を含む。)で、ここ10年の平均では毎年約105件発生し約7人の方がお亡くなりになっています。

ストーブに対する「都民の危険度認識」と「火災の実態

ストーブのうち、最も火災の危険が高いと思うものについて質問したアンケート調査の結果、8割以上の人が石油ストーブと回答しました。しかし、実際には電気ストーブの火災が最も多く発生しています。

電気ストーブは、「火を使わない」ことで、火災になりにくいと思われがちですが、ストーブ火災の実態と大きく異なっています。

Q火災の危険が高いと思うストーブは?平成28年中のストーブ火災の実態

「火を使わない」ことで、火災になりにくいと思われるようですが、実態は大きく異なっています。
 また、ストーブを使用する際に燃えやすい物と、どの程度離しているかの問いでは、1m未満で使用している方は、石油ストーブで約30%なのに対して、電気ストーブでは60%を超えていました。東京消防庁が行った実験では、電気ストーブの前面10cm以内では、ストーブに接していなくても燃えやすい物から発火する可能性が確認されています。

電気ストーブ火災の事例・特徴

☆電気ストーブが関係した実際の火災事例

【事例1】 (平成29年2月 0時頃 一人暮らし 建物全焼 死者男性1人(焼死)86歳)住宅1階居室内で、電気ストーブをつけたまま就寝してしまい、掛け布団が接触し出火、全身が焼かれ死亡しました。

【事例2】 (平成29年2月 9時頃 出火時一人 建物半焼 死者女性1人(焼死)82歳)住宅2階脱衣所内の突っ張り棒にかけていた繊維製品が使用中の電気ストーブ上に落下し出火、全身が焼かれ死亡しました。

電気ストーブに掛け布団が接触し出火するイラスト

☆ここ10年間の電気ストーブ火災により亡くなっている方の特徴・・・・

死者の70%を75歳以上の後期高齢者が占めています。
一人暮らしで就寝中に亡くなっています。
ぼやでも着衣着火、一酸化炭素中毒により亡くなる方が多いです。

電気ストーブ火災から身を守るには?

電気ストーブ火災の経過から、これを防ぐために、必ず守って欲しい対策を安全チェックとしてまとめました。電気ストーブを安全に使用するための参考としてください。

安全チェック

☆その他有効な対策

火災を早期に発見するために、住宅用火災警報器は、全ての居室、台所、階段に設置しましょう!
燃え広がりを抑えるために、寝具類やエプロン、カーテンなどは、防炎品にしましょう!
防炎製品貼付のラベル

(防炎製品貼付のラベル)

おわりに

電気ストーブ火災の約80%は11月から3月までに発生します。東京消防庁では、この期間を「電気ストーブ火災注意報発令中」と題し、様々な広報を実施しています。寒い冬に電気ストーブを安全に使用し、安心してお過ごしいただくため、取扱いに十分注意してください。

電気ストーブ火災の実態や実証実験の映像をご覧になりたい方、電気火災の抑制リーフレットをご覧になりたい方は、各々をクリックしてください。

電気ストーブ火災の詳細は「電気火災の抑制方策に関する検討部会の検討結果」をご覧ください。

また、電気ストーブの安全な使用に関する情報は以下でもご覧になれます。

電気ストーブ火災のお知らせ映像(50秒)

平成17年から平成26年の10年間で、電気ストーブの火災により、79人の方が死亡しています。これは、手軽で使いやすい電気ストーブの火災の死者は、石油ストーブ火災やガスストーブ火災の死者と比べ3倍も多いことを表しています。

また、亡くなっている方の特徴は、高齢者で一人暮らしの就寝中の方の死者が多くなっています。電気ストーブ火災を防ぐため安全チェックの中でも、特に死者の発生した火災に共通する原因の中から必ず実行してほしいことは「寝る前に必ず消す」、「燃えやすい物は置かない」です。

なお、この映像は、電気ストーブ機器自体危険なものであることを伝えるものではありません。

電気ストーブ火災の実験映像(1分40秒)

平成17年から平成26年の10年間で、死者が発生した電気ストーブ火災の着火物で最も多い布団類を用いて実験を行いました。

実験では、羽毛布団を電気ストーブに覆い被さる状況を再現しました。電気ストーブの電源投入後、1分30秒で発煙し、4分30秒で発火しました。その後、6分30秒で布団カバー及び布団の大部分を焼失し、布団表面は最高温度615℃に達しました。

電気ストーブ火災では、就寝中に電気ストーブを使い続け布団に火がついてしまう火災で多くの方が亡くなっています。就寝時の使用は控えるようお願いします。

電気火災の抑制リーフレット(1)

電気火災の抑制リーフレット(2)

電気火災の抑制リーフレット(PDF1,926KB)

このページに関するお問い合わせ
予防部 予防課 火気電気係
電話:03-3212-2111(代) 内線4787