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電車のドア、戸袋へのはさまれに注意!

東京消防庁管内では※1、平成27年から令和元年※2までの5年間に、電車のドア、戸袋に体の一部がはさまれる事故で404人が救急搬送されています。指や腕を骨折する場合もあり、注意が必要です。

  • ※1 東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域。
  • ※2 令和元年中の数値は暫定値。H31年中を含む。

事故防止のために

◆ 子どもが電車の戸袋にはさまれないために

電車のドアが開く際に、子どもの手や腕、足などがドアに触れることがないように十分注意しましょう。
 保護者が抱っこしている時や、ベビーカーに乗せているときにも子どもの手や足が戸袋に引き込まれる事故も発生しています。骨折などの大きなケガにつながる場合もあります。

◆ ドアとドアの間へのはさまれ事故

ラッシュ時など混雑する時間帯に事故が多く発生しています。発車間際の駆け込み乗車や降車はしないようにし、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。

1 年別救急搬送人員

令和元年中は78人が救急搬送されています。(図1)

図1 年別救急搬送人員

2 年齢区分別搬送人員

年齢区分別にみると、0歳から5歳までの乳幼児が最も多く搬送されています。乳幼児は、「戸袋」へのはさまれが圧倒的に多くなっています。(図2)

図2 年齢区分別救急搬送人員

3 5歳以下の救急搬送人員

5歳以下の内訳をみると1歳児と2歳児が多く搬送されています。(図3)

図3 5歳以下の救急搬送人員

4 はさまれた部分

はさまれた部分は、「戸袋」が64.9%、「ドア」が35.1%と「戸袋」が多くなっています。(図4)

図4 はさまれた箇所別の救急搬送人員

5 月別救急搬送人員

月別では、7月が最も多く、次いで5月が多くなっています。(図5)

図5 月別救急搬送人員

6 時間帯及び曜日別の救急搬送人員

時間帯でみると8時から11時までの時間帯が最も多く、次いで16時から19時までの時間帯となっています。また、曜日別でみると土曜日が69人と最も多く救急搬送されています。(図6)

図6 時間帯別救急搬送人員

7 初診時程度別救急搬送人員

初診時程度別にみると91.1%が軽症ですが、8.9%が入院を要する中等症と診断されています。(図7)

軽 症: 軽易で入院を要しないもの
中等症: 生命の危険はないが入院を要するもの
図7 初診時程度別救急搬送人員

8 負傷した体の部位

電車のドアや戸袋へのはさまれは、手指や腕・肩を受傷する場合が多く発生しています。(図8)

  • 鉄道車両のドア 鉄道車両のドア
  • 鉄道車両の戸袋 鉄道車両の戸袋
図8 負傷した体の部位

9 事故事例

戸袋

【事例1】

ドアにもたれかかって乗車中 、ドアが開いた際に戸袋に肘を巻き込まれた。 (60代 軽症)

【事例2】

ベビーカーに子どもを乗せて乗車中、ドアが開いた際に戸袋に子どもの足がはさまれた。(0歳 軽症)

【事例3】

親に抱かれて乗車中、ドアが開いた際に戸袋に手首をはさまれた 。(1歳 軽症)

ドア

【事例4】

ドアが閉まる直前に乗車しようとした際に、間に合わず電車の扉に腕がはさまれた。(50代 軽症)

【事例5】

電車に乗車する際に、他の利用客と接触し閉まる扉に顔面と足をはさまれた。(20代 軽症)