STOP!高齢者の事故シリーズ A
高齢者の事故を減らそう
STOP!高齢者の「おぼれる」事故
東京消防庁冬場に浴槽でおぼれる事故が多く発生しています。
令和元年中は、おぼれる事故で520人の高齢者が救急搬送されており、そのほとんどは浴槽で発生しています。
月別救急搬送人員

発生場所別救急搬送人員

初診時程度別救急搬送人員

- 軽 症:
- 入院を要しないもの
- 中等症:
- 生命の危険はないが入院を要するもの
- 重 症:
- 生命の危険が強いと認められたもの
- 重 篤:
- 生命の危険が切迫しているもの
- 死 亡:
- 初診時死亡が確認されたもの
こんな事故が起きています!
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●お風呂から出てこなくて・・・
入浴後、風呂から上がってこないため心配し様子を見に行くと、浴槽内で顔を水没させ意識のない状態でいるのを発見した。(80代 重篤)
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●浴室から応答がなくなり・・・
入浴中に、家族が何度か声を掛けて様子を伺っていたが、声を掛けても応答がなくなり、浴室内を確認したところ、鼻と口が水没していた。(60代 重篤)

意識がない!呼吸がない!ときは
【心肺蘇生】

@胸の真ん中に両手を置く。
A約5cm沈むまで圧迫する。圧迫は1分間に100回から120回のテンポで。
B人工呼吸(※)は、胸の上りが見える程度の量を約1秒かけて2回吹き込む。
C胸骨圧迫30回と人工呼吸(※)2回を繰り返して行う。
※ためらう時は、胸骨圧迫のみ続けます。

事故防止の心得
- ●体調不良時の入浴は控えましょう。
- ●脱衣場、浴室内の適切な温度調節を行いましょう。
- ●熱い湯、長風呂は危険が増しますので注意をしましょう。
- ●心筋梗塞、高血圧症、脳血管疾患などの持病のある方は、注意して入浴しましょう。
【出典】東京都福祉保健局ホームページ