STOP!高齢者の事故シリーズ B
高齢者の事故を減らそう
STOP!高齢者の
「窒息・窒息誤飲」
東京消防庁
窒息・誤飲は重症度が高い事故の1つです。
令和元年中は、食物など 症状程度別救急搬送人員をのどに詰まらせたり、薬の包み紙などを誤って飲み込んでしまうことにより、1,672人の高齢者が救急搬送されています。
症状程度別救急搬送人員

「窒息・誤飲」原因上位10製品

●●●餅による窒息事故に注意!●●●
1月に多く発生しています。
平成27年から令和元年の間に、餅(団子なども含む)による窒息事故により、463人が救急搬送されています。

月別救急搬送人員


・データは、東京消防庁管内(※)で救急搬送されたもの。(平成27年〜令和元年中のデータを使用)
※東京都のうち、稲城市、島しょ地区を除く地域

のどに物が詰まった!ときは

【チョークサイン】
窒息を起こし、呼吸ができなくなったことを他の人に知らせる世界共通のサイン
●呼びかけに反応がある場合
咳をすることが可能であれば、できる限り咳をさせます。咳もできずに窒息しているときは、背部叩打法(はいぶこうだほう)を行いましょう。

【背部叩打法の実施手順】
@胸と下あごを支えて突き出し、あごを反らせます。
傷病者が倒れている場合は、傷病者を手前に引き起こして横向きに寝かせ、自分の足で傷病者を支えます。片手で傷病者の下顎を支えます。
Aもう片方の手のひらの付け根で、傷病者の肩甲骨と肩甲骨 の間を強く4〜5回、迅速に叩きます。
B回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。
呼びかけに反応がない場合は、ただちに心肺蘇生を
窒息・誤飲による事故の事例
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●餅を食べていたら・・・
餅を食べている際に、喉に詰まらせて意識を失った。(80代 重篤)
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●おにぎりを食べていたら・・・
食事中に、おにぎりを喉に詰まらせて倒れ、反応がなくなった。(70代 重篤)
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●薬を飲もうとして・・・
テレビを見ながら薬を服用したところ、誤って薬と一緒に薬包を飲んでしまった。(70代 中等症)
事故防止の心得
- ●小さく切ってよく噛んでから飲み込みましょう。
- ●飲み物などを飲みながら食事をしましょう。
- ●万が一に備え、応急手当の方法をよく理解しておきましょう。