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東京の消防

火災予防

住宅火災から尊い命を守る

住宅火災による死者発生三大要因と出火防止対策

平成28年中の東京消防庁管内における住宅火災による死者数は61人で、その主な発生要因はこんろ、たばこ、ストーブです。


こんろによる火災

特徴

着衣への着火により、火災による死者が発生しています。

事例

ガスコンロの奥に置いてあるものを取ろうとして手を伸ばしたところ、袖口にガスコンロの火が燃え移ってしまったため、火災となった。

火災防止ポイント


たばこによる火災

特徴

たばこの火種の布団類等への落下により、火災による死者が発生しています。

事例

飲酒後、布団の上で喫煙し、たばこの火種が落下したことに気付かずに就寝したため、火災となった。

火災防止ポイント


ストーブによる火災

特徴

電気ストーブに可燃物が接触することにより、火災による死者が発生しています。

事例

居住者は、電気ストーブを付けたまま就寝してしまい、掛布団が電気ストーブに接触したため、火災となった。

火災防止ポイント

備えて安心!住宅用防災機器等

防炎製品を使いましょう

防炎製品は、火が接触しても着火しにくく、燃え広がるのを防ぎます。防炎製品には、寝具類、エプロン、アームカバーなどがあり、防災館(池袋、本所、立川)やホームセンター等で購入できます。

なお、防炎製品には性能を表すマーク(防炎製品ラベル)が付いています。

防炎製品・非防炎製品

布団による燃焼比較実験

◀防炎製品の布団は容易に燃え広がりません。

画像:防炎製品ラベル

防炎製品ラベル


住宅用火災警報器を点検しましょう

火災が起きた時、いち早く気付くことがとても重要です。住宅用火災警報器(以下「住警器」という。)は、火災の煙や熱を早期に感知して警報音などで知らせます。東京消防庁管内では条例ですべての住宅の全ての居室・台所・階段に住警器の設置が義務付けられています。設置していない方は、早期に設置しましょう。また、住警器本体が電子部品の寿命や電池切れ等により火災を感知できなくなることがあるため、定期的に点検しましょう。点検方法は、住警器本体のボ タンを押したり、ひもを引くことで点検できます。また、本体などの交換時期についても取扱説明書や製造年等で確認しましょう。

※住警器は、ホームセンターや消防設備業者等で購入できます。消防設備業者を、お近くの消防署でご案内することもできますので、お探しの場合はお問い合わせください。


ご家庭に消火器を備えましょう

消火器による初期消火は、火災の被害の抑制に非常に効果的です。

消火器には、一般住宅向けの小型で軽量な住宅用消火器や片手で簡単に使用できるエアゾール式簡易消火具もあります。

いざという時に備え、防災訓練に参加し、消火器の使い方を身に付けましょう。

※本体の塗装は、赤色だけでなく、様々な色があります。また、スプレー式で片手でも簡単に使用できるエアゾール式簡易消火具もあります。

※消火器は、ホームセンターや消防設備業者等で購入できます。消防設備業者をお探しの場合は、お近くの消防署でご案内することもできますので、必要な場合はお問い合わせください。

住宅用消火器には、使用期限(主なメーカーは5年)が定められています。消火器の処分は、種類により方法が異なります。詳しくは(株)消火器リサイクル推進センターのホームページをご覧ください。

トピックス

電気設備機器からの出火防止対策

平成28年中の火災件数は約4千件、そのうち約1千件が電気設備機器から出火した火災です。住宅火災では、特に電子レンジの誤った使用による火災が増加しています。この火災を防ぐためには、「冷凍食品等の包装の表示を確認し、適切に加熱すること」、「万が一火災になったら扉を開けずに電源を遮断し、慌てず庫内の様子を見て、消火器を準備すること」が大切です

画像:長時間の加熱により食品から出火する様子
長時間の加熱により食品から出火する様子

災害を未然に防ぐ

予防業務

近年の東京は、建物の大規模・高層化が進む一方、管理・営業形態の複雑・多様化が進展し、日々大きく変化しています。

東京消防庁は、災害を未然に防ぐため、社会情勢等を適確に捉え、積極的に防火安全対策の推進に努めていきます。

東京における建物数

各年3月31日現在
※一般住宅を除いた建物数

建物の防火安全指導

画像:建物の防火安全指導

建物の設計段階から防火対策や消防用設備等の設置に関する指導を行っています。

危険物の安全確保

画像:危険物の安全確保

危険物施設の設置等の許認可や、危険物全般に関する安全確保のための指導を行っています。

防火管理

画像:防火管理

事業所に対し、防火防災対策や、災害発生時の対応等についての指導を行っています。

防火査察

画像:防火査察

建物の消防用設備等の維持管理の状況等を検査し、法令違反等があれば是正するよう指導します。

火災の調査

画像:火災の調査

火災の出火原因や損害を調査し、今後の火災予防対策等に有効に活用します。

建物の安全安心情報の発信

画像:優良建物の表示制度

防火に関する法令を遵守し、かつ防火安全性の向上に自主的、意欲的に取り組み、防火上優良であると認定された建物に、優良防火対象物認定証(通称:優マーク)を表示できる東京消防庁独自の制度です。申請に基づいて消防署長が審査・検査します。ホテルや百貨店、劇場、オフィスビルなど、様々な建物に優マークが表示されています。優マークは、安全安心な建物の目印です。

画像:優良防火対象物認定証(優マーク)
優良防火対象物認定証(優マーク)

違反建物の公表制度

防火査察で把握した消防法令違反を公表し、建物を利用する人に対して安全安心に関する情報を提供する制度です。スプリンクラー設備や自動火災報知設備などの消防用設備が法令に従って設置されていない建物、または、消防法令違反を繰り返している建物及び店舗の名称・所在地・違反の内容を公表しています。

身近な建物の安全に関する地図情報

優マークを表示できる建物や違反建物として公表されている建物の一覧は、東京消防庁本部庁舎や建物がある区域を所轄する消防署等で閲覧できるだけでなく、東京消防庁ホームページ上に掲載され、パソコンやスマートフォン、携帯電話により確認できます。地図上で検索・確認できる「防火対象物の安全に関する地図情報」サイトもご活用ください。

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