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救急業務・救急資器材に関すること

      
■ 救急資器材
掲載年度 テーマ 概   要 PDF
昭和58年
消防科学研究所報20号
バイタルサイン測定器の開発について 傷病者の生体情報に関し、血圧、心拍、呼吸、体温を自動的に連続測定、記録のできる「バイタルサイン測定器」の試作結果
平成3年
消防科学研究所報28号
自動式心臓マッサージ器の運用実験結果について 自動心臓マッサージ器の動作状況について、一般道路等で走行する救急車内での適正運用に資することを目的として調査を行い、用手心臓マッサージとの比較結果
平成3年
消防科学研究所報28号
救急車の振動に関する意識調査結果 救急車の振動について、傷病者・同乗関係者の意識を把握し、今後の救急車の構造改善等に反映させるため、傷病者・同乗関係者及救急隊員へのアンケート調査結果
平成6年
消防科学研究所報31号
救急車の振動等に関する研究 高規格救急車の一般道路走行時の振動特性を分析、走行途上での心電図測定の可能性を把握するため、振動及びサイレンが心電図測定に及ぼす影響について調査研究結果
平成7年
消防科学研究所報32号
ロールイン型ストレッチャーの研究開発 高規格救急車に積載されているロールイン型ストレッチャーに関し、走行性能の向上、軽量化及び整備の効率化を図ったシンプルな構造とした改良型の試作結果
平成7年
消防科学研究所報32号
救急車の振動等に関する研究(第2報) 高規格救急車の低周波域の振動が、人体に及ぼす影響を低減させるため、防振材として防振ゴム及び空気バネの2種類を車両に設置し、防振効果等を確認するための走行試験結果
平成7年
消防科学研究所報32号
聴診器を用いた観察行為に影響を及ぼす音の調査及び防音装置付電子式聴診器の性能調査結果 救急車のサイレン音やエンジン音が聴診器を用いた傷病者の観察の障害となることから、これらの音の実態調査及び試作防音装置付電子式聴診器の性能把握実験結果
平成8年
消防科学研究所報33号
高規格救急車内に伝播する電子サイレン音の減衰に関する研究(第1報) 救急隊員と傷病者との情報交換や、容態観察等車内環境の整備を図ることを目的とし、三種類の高規格救急車内の電子サイレン音の騒音レベルなどの測定結果
平成9年
消防科学研究所報34号
高規格救急車内に伝播する電子サイレン音の減衰に関する研究開発(第2報) アクティブ騒音制御方式を用いたサイレン音減衰装置を2種類試作して、これらの検証実験の実施結果
平成10年
消防科学研究所報35号
高規格救急車内に伝播する電子サイレン音の減衰に関する研究開発(第3報) 過去2年間の研究結果をもとに試作した、アクティブ騒音制御方式の応用によるサイレン音減衰装置を救急車に積載し、サイレン音の減衰に関する検証実験結果
平成11年
消防科学研究所報36号
電動ストレッチャーの研究開発 傷病者を乗せたストレッチャーを救急車に搬送するときの隊員の労力軽減を図り、効果的な救急活動を展開するため動力装置を取り付けて走行するストレッチャーの試作開発結果
平成12年
消防科学研究所報37号
起立機能付電動ストレッチャーの研究開発(第2報) 現在、救急隊に配置されているメーンストレッチャーと同一タイプのものに起立補助装置及び動力装置を取り付け、試作したストレッチャーの概要と実験結果
平成13年
消防科学研究所報38号
現行メーンストレッチャーの問題点と安全性の検証結果(第1報) 救急活動での一つの重要な位置をしめる、メーンストレッチャーによる傷病者搬送時の安全性に行った検証結果。
平成13年
消防科学研究所報38号
簡易救急担架の研究開発(第1報)
(狭隘場所を搬送する搬送用資器材の検証)
狭隘場所で使用できる現状のものより機能的な救急担架を開発する上で、その基礎データ収集を目的として、現在市販されている各種搬送用資器材について各種実験・検証の結果
平成13年
消防科学研究所報38号
ストレッチャー用雨覆いの研究開発 改良型のストレッチャー用雨覆いを試作し、研究所職員10名、消防署救急隊員9名を対象に、現行型雨覆いを含めた4種類の雨覆い取り扱い実験とアンケート調査を実施した結果
平成14年
消防科学研究所報39号
簡易救急担架の研究開発(第2報)
(狭隘場所を搬送する搬送用資器材の検証)
従来のサブストレッチャー等が使用できない狭隘場所においても、体位管理や呼吸管理等を実施しながら傷病者を収容することが可能な、簡易的な救急担架の研究開発結果。
第1報で得たデータをもとに試作した簡易救急担架の各種実験・検証の結果と今後の改良策を提案した報告
平成15年
消防科学研究所報40号
メーンストレッチャーに関する研究 救急出場件数の増加に伴い、救急活動の安全性及び効率化の向上を目的として、メーンストレッチャーの安全性について検証した結果報告
平成16年
消防科学研究所報41号
呼吸管理訓練用人形の開発に関する研究 現在市販されている訓練用人形を改良し、バックバルブマスク法の訓練を目的として製作した、呼吸管理訓練用人形の概要とその有効性について検証した研究報告
平成19年
消防技術安全所報44号
酸素流量を変化させた時の口腔内の酸素濃度の変化に関する検証 PA連携活動時の救急処置効率の向上を図るため、呼吸管理用資器材について、酸素流量・呼吸回数・換気量などの条件を変化させ、酸素吸入処置の効果について検証した。その結果、各種酸素投与用資器材間の口腔内の酸素濃度に大きな差異は無く、酸素濃度の変化に影響を及ぼす要因は酸素流量であることが判明したことから、ポンプ隊の処置においても、酸素流量が変えられる酸素ボンベの配置が有用であることが検証された。
平成20年
消防技術安全所報45号
山岳地における救急活動に従事する救急隊員の負担軽減に関する検証 山岳地における救急活動は、急勾配で狭隘の環境下、長時間に渡る活動になることが多いため、現行の救急バッグでは隊員の身体負担が大きく、安全管理上にも問題がある。そこで、山岳地で活動に従事する救急隊からの意見・要望をもとに、安全性・身体負担の軽減・活動効率を考慮した、山岳地専用の救急ザックと背負子を試作し検証した。
平成21年
消防技術安全所報46号
胸骨圧迫が困難な状況下での適切な処置継続のための方策についての検証 救急活動中の適切な胸骨圧迫の継続を実現させるため、救急現場で一般的に行われている用手による方法と、近年登場したベルト式自動式心マッサージ器による方法の、それぞれの胸骨圧迫の有効性を検証した。
平成23年
消防技術安全所報48号
救急隊員用ヘルメットの改良に関する検証 救急隊の現行型ヘルメットと改良型ヘルメットについて、救急隊員の身体に及ぼす生理的負担等を測定・評価した。その結果、改良型は救急隊員の筋の負担が小さく、ヘルメット内の温湿度の上昇が抑制された。長時間着用時の快適性の経時的変化についても改良型の方がより快適な水準で推移することが確認された。
 平成25年
消防技術安全所報50号
 救急活動時におけるPHSハンズフリーマイクの有効性に関する検証  救急活動時にハンズフリーマイクを使用することで、注意力や作業効率の低下等が懸念されることから、その有効性について救急活動中の4つの想定で検証した。その結果、ハンズフリーマイクの使用により活動時間の短縮に繋がる場合がある一方で、様々な想定において救急活動内容または連絡内容の適正率が低下することが確認された。
 平成27年
消防技術安全所報52号
山岳救助活動時における効果的な胸骨圧迫方策に関する検証  山岳救助活動現場における絶え間ない質の高い胸骨圧迫の実施及び活動隊員の負担軽減に資することを目的とし、3機種の人工蘇生器を比較検証した。
 平成28年
消防技術安全所報53号
外国人傷病者に対する各種コミュニケーションツールの有効性に関する検証  外国人傷病者に対するコミュニケーションサービスの充実向上を目的とし、新規ツール(翻訳アプリケーション搭載のタブレット端末)と、既存ツール(コミュニケーション支援ボード及びコミュニケーションマニュアル)を比較分析した結果、新規ツールは聴取内容の正確さ、既存ツールは聴取の速さが特徴的であった。
 令和元年
消防技術安全所報56号
サブストレッチャー及び布担架使用時における傷病者への負担についての検証 本検証では、搬送資器材等の違いによる傷病者への負担の差異を明らかにするため、サブストレッチャーや布担架を用いて、廊下と階段を搬送中の被験者のバイタルサイン等を比較し、今後の救急活動における搬送手段の選定に活用することを目的とした。
検証の結果、被験者のバイタルサインに影響を与える要因として、搬送資器材の違いによる影響は小さく、体位の違いによる影響が大きいことが確認できた。また、傷病者へ与える振動や身体の痛みの部位は搬送方法による特徴が確認できた。
 令和元年
消防技術安全所報56号
胸骨圧迫の振動等による影響の検証 本検証は、今後のルーカス2の効果的な活用に繋げる資料とすることを目的として、走行中の救急車内の揺れを再現した振動実験装置内において、ルーカス2と用手による胸骨圧迫を心肺蘇生訓練用人形に対して約10分間連続して実施し、それぞれの胸骨圧迫の質(深さ、位置、圧迫解除、速さ)を比較評価した。
令和 4年
消防科学セーフティレポート59号
ストレッチャーの振動特性に関する検証

振動発生装置を用いて緊急走行時の救急車両床面の振動を再現することにより、当庁で最も仕様の多いストレッチャー(以下「手動ストレッチャー」という。)上と床に直付けの電動ストレッチャー上の振動特性及び振動が人体に与える負担や影響等(以下「負担等」という。)を明らかにするとともに、今後の電動ストレッチャー導入に関する資料とすることを目的として検証した。

人体ダミー及び被験者による検証の結果、手動ストレッチャーと電動ストレッチャーの緊急走行時の揺れを比較すると、各ストレッチャー自体の揺れの特性に若干の違いはあるが、防振架台の有無に関わらず、各ストレッチャーの揺れは被験者の血圧、心拍数及びSpO2(血中酸素濃度)(以下「バイタル」という。)の変化や乗り心地に差は見られないことが確認された。

また、安定性評価に関する検証の結果、ストレッチャーのベッド部分が最下段の時には、電動ストレッチャーは手動ストレッチャーに比べて進行方向に対して横に倒れにくいことや、段差を乗り越えた際の衝撃が弱いことが確認された。

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救急業務・救急資器材に関すること

■ 都民の救急事故時の心理等
掲載年度 テーマ 概   要 PDF
昭和49年
消防科学研究所報11号
心疾患の調査結果について 都内における心疾患の発病状況を明らかにするため、心疾患者の救急車要請時の主な訴え等10項目について救急隊が扱った事例を集積分析した結果
平成2年
消防科学研究所報27号
救急搬送傷病者等の意識調査結果 適切な救急処置に際し、傷病者・救急隊員の相互理解と信頼感が大切であることから、傷病者等の心理状況の把握のため、傷病者・同乗関係者及び救急隊員へのアンケート調査実施結果
平成3年
消防科学研究所報28号
救急車の振動に関する意識調査 救急車の振動について、傷病者・同乗関係者の意識を把握し、今後の救急車の構造改善等に反映させるため、傷病者・同乗関係者及救急隊員へのアンケート調査結果
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救急業務・救急資器材に関すること

■ 救急活動時の労務等
掲載年度 テーマ 概   要 PDF
昭和57年
消防科学研究所報19号
救急隊員の疲労度について 救急隊員の労務管理等の基礎資料を得るため、自覚的症状調査、心拍数、血圧、フリッカー値、体温を測定した分析考察結果
昭和62年
消防科学研究所報24号
心肺蘇生法実施時の隊員の生理的変化について 呼吸、脈拍の感じられない傷病者に対し、呼吸・循環機能を維持、回復させるために行う心肺蘇生法実施時の救急隊員の生理変化の把握実験結果
昭和62年
消防科学研究所報24号
勤務時間帯の自覚疲労度について 救急出場件数の増加に伴い、当務中の救急隊員の負担も大きくなっており、本調査は週休明け当番日の救急隊員の自覚症状調査を行い、自覚疲労度の実態の把握結果
平成2年
消防科学研究所報27号
当番中における救急隊員の労働負担について(第1報) 救急隊員の労働負担は、救急需要の増加とともに徐々に増大しており、適正な労務管理資料を得るため45人の救急隊員を対象に当番中の生理的機能の変化についての調査結果
平成3年
消防科学研究所報28号
自動式心臓マッサージ器の運用実験結果について 自動心臓マッサージ器の動作状況について、一般道路等で走行する救急車内での適正運用に資することを目的として調査を行い、用手心臓マッサージとの比較結果
平成3年
消防科学研究所報28号
用手心臓マッサージ実施時の生理的負担等について 救急活動基準改正により、異なるリズムで用手心臓マッサージを行った時の救急隊員の身体的負担についての調査結果
平成12年
消防科学研究所報37号
救急隊員の疲労度に関する研究 救急隊の出場件数や出場時間及び仮眠など、当番中の活動の実態や、当番前後の疲労度を調査した結果と、その結果を踏まえて実施した仮眠再現実験の検証結果
平成13年
消防科学研究所報38号
救急活動における腰部にかかる負担の研究 救急活動において、腰部に負担を強いると言われている作業姿勢の実態と、救急隊員の過去の腰痛経験、柔軟性などの個人的要因との関連について分析した結果
平成15年
消防科学研究所報40号
救急隊員の業務中における精神的負担に関する研究 救急活動中及び当番業務において、救急隊員が精神的に負担を感じると思われる事案や状況について分析し、救急出場件数や時間数だけでは見えてこない救急隊員の精神的負担の実態について行った調査結果報告
平成18年
消防技術安全所報43号
救急隊員の当務中における睡眠に関する検証 救急隊員の当務中における睡眠取得状況が、非番日、週休日の生活に及ぼす影響と心身に与える疲労の実態について明らかにするため、当庁の全救急隊を対象として、隊員の当番日、非番日、週休日の3日間における睡眠取得状況及び睡眠欲求の調査を実施した。
 平成26年
消防技術安全所報51号
救急活動における身体的負荷モデルに関する検証 救急活動に係わる検証に活用できるCPR実施事案の実動モデルを作成すると共に、実動モデルの身体的負荷を測定し、基準となる運動モデルを作成した。本検証の結果から、これら2つの身体的負荷モデルは、今後、さまざまな検証で活用していく上で、有効性のある標準的なモデルであることが確認された。
 平成28年
消防技術安全所報53号
当務中における救急隊員の交替基準に関する検証  救急隊員の疲労に関する客観的及び主観的な指標を1当務を通じて経時的に測定し、交替基準の目安を提言した。出場件数や走行距離よりも、活動時間が救急隊員の疲労を最も的確に示しており、交替基準の目安として適当であることが判明した。
令和 4年
消防科学セーフティレポート59号
救急隊員の疲労に関する検証

当庁が平成31年4月から導入した新たな交替乗務方策の疲労軽減効果や疲労度の傾向等を定量的に評価することを目的とした。3種の交替乗務方策を実施する救急隊各1隊の当務中の救急活動状況を調査するとともに、活動量、フリッカー値、主観的疲労度(視覚的評価スケール、自覚症しらべ)の測定と自由記述による質問紙調査を実施した。

新たな交替乗務方策は、出場件数や活動時間については救急隊の負担が分散されていた。しかしながら、救急隊員の主観的疲労度では交替乗務方策に関わらず、日中の降車では疲労度は軽減せず、夜間に降車すると疲労度が低下した。交替乗務により日中に救急隊に乗務していない時の過ごし方や、夜間の救急乗務の負担を分散するような運用方法が求められる。

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[お問合せ先] 安全推進部安全技術課 東京都渋谷区幡ヶ谷一丁目13番20号 <地図>
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