東京消防庁

トピックス6 第一回全国消防救助技術大会

全国の救助隊員が救助技術を競い、互いにレベルアップを図るために行われている全国消防救助技術大会の第一回大会が、昭和47年9月28日に東京都豊島区の豊島園で実施された。
第一回大会の陸上の部では、ロープブリッジ渡過、ロープ登はん、はしご登はん、救命索発射銃、タイトロープ、暗中模索、障害突破、総合救助演技の8種目、水上の部では、人命救助、溺者搬送、浮遊物突破、100m自由形等の8種目が実施された。

▲暗中模索

障害物(くぐる、またぐ、さける)を置いた通路を3 名1 組でリレー方式とし、目隠しをして次競技者の音声による誘導を受けながら順次通過して、その確実性と所要時間を評価する。

▲浮遊物突破

スタート地点から10mごとに係留された浮環3個をくぐり抜け、確実性と所要時間を評価する。泳法は自由であるが、顔を水面から出し前方注視して泳がなければ減点となる。

??救命索発射銃
地上15mの位置に標的を設け、水平距離が10m離れた地上からリードロープ付き発射体を撃ち命中度を評価する。

トピックス7 消防救助機動部隊等の特色と隊訓

第二消防方面本部消防救助機動部隊

震災等の大規模災害に備え、特殊な技術・能力を有する隊員と高度な装備、資機材により編成された部隊である。
隊訓「 一 矜持 一 勇気 一 規律 」
常に危険と隣り合わせの活動を強いられる災害現場 。自己の安全なくして任務の遂行は不可欠である。 我々に強く求められている災害に立ち向かう勇気と使命感は常に、安全に裏打ちされたものでなければならない。災害に立ち向う勇気と共に、己の安全の限界を見極める真の勇気を忘れてはならない。

第三消防方面本部消防救助機動部隊

放射性物質、生物剤、毒劇物、危険物等のNBC災害に加え、爆発物にも的確・迅速に対応する部隊である。

第六消防方面本部消防救助機動部隊

震災対応を主要任務とする一方、水面上における急流救助活動にも対処できる装備と技術を有している部隊である。
隊訓「 屠 龍 技 」 昔、中国の山奥に龍が住みつき、時折現れては村人に害を為した。一人の青年が、「誰かがこの龍を退治しなければならない。」と考え、その龍を屠る技を身につけるべく「屠龍の技」を磨いた。龍の出現の有無に拘らず屠龍の技を磨く。但し現れたなら一撃のもとにこれを屠る。これこそまさに我々の目指す所である。災害に備え常に訓練を重ねる・・・。何もないことと、何もないようにしたこととは天と地の差がある。

第八消防方面本部消防救助機動部隊

隊訓「 愛 ・ 技 ・ 絆」
●愛・・・我々は助けを求める人に愛情の手を差し伸べる。人間愛、要救助者に対する愛情を表す。
●技・・・我々は常に救助技術の錬磨に努めていく。消防救助機動部隊員として、常に最高の技術を身につけなければならない。
●絆・・・我々は固い絆を造り上げる喜びを知っている。「絆」という字は半分の糸、半分の糸どうしが結びついて1本の糸になるという、チームワークを表す。

第九消防方面本部消防救助機動部隊

隊訓「志」
消防職員としての誇り高き「志」
機動部隊員としての高い「志」
●人として忘れてはならない「志」
3つの志を機動部隊員の座右の銘とし、多種多様化する災害に立向かっていく覚悟。

即応対処部隊

広域的な自然災害が発生した際に先遣隊として直ちに出場し、人命救助や情報収集活動に従事するとともに、既存の消防部隊の進入導線を確保しながら他隊と連携し、災害の早期終息を図る警防部常設直轄部隊である。
隊訓「一心」
1. 警防部の直轄部隊として創設された、唯一かつ最初の部隊であることの職責を自覚し、常に謙虚な気持ちで勤務すること。
2. 部隊員一人ひとりが自己の役割を果たし、誇りと信念を持って部隊のために行動すること。
3. 部隊員一人ひとりが心を一つに重ね、確固たる団結により任務を全うすること。