地震にそなえよう
阪神・淡路大震災(1995年1月17日5時46分、地震の大きさを表すマグニチュード7.3)が起こった1月17日が「防災とボランティアの日」、1月15日から1月21日までが「防災とボランティア週間」と決められています。
阪神・淡路大震災が起こった後、日本・他の国から急いで来た多くのボランティアがいました。災害で被害にあった地域の求めに応えるさまざまな活動が行われ、共助(近くの人と助け合うこと)による防災活動の原点となりました。ボランティアの数は兵庫県の調べによると、地震が起きた日から4月18日までの3か月間で合わせて117万人にもなりました。新潟県中越地震(2004年10月23日17時56分、マグニチュード6.8)や、東日本大震災(2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0)の時も、多くの人がボランティア活動に参加しました。
大きな地震の起きたすぐ後に一番大切なことは、人の命を守ることです。そして、火事による被害をできるだけ少なくすることです。また同時に、壊れた家などのかわらや、石の下などに埋もれた人をできるだけ早く助け出し、病院に運ぶことも大切です。
しかし、阪神・淡路大震災では、地震が起きたすぐ後から火事や多くの救助・救急が必要なできごとが集中して起きました。道路がふさがれ、電話などが止まった状況で、いつもの消防の仕事をする人たちだけで対応するには限りがあり、自助(自分で備えておくこと)・共助がどのくらい必要かが再び知られました。
これから30年以内に70%の確率で首都直下地震(東京で起こるとても大きな地震)が起こると言われています。「防災とボランティア週間」をつうじて、ひとりひとりが防災についての意識を高くします。災害への備えをもっと良くしていってください。