令和2年12月下旬、女性は登山メンバー7名と川井駅から峰戸山に向けて登山を開始し、峰戸山登頂後にズマド山に至り下山していたところ転倒し、切株に腹部を強打して受傷する事故が発生しました。女性は30分ほど自力で下山しましたが、腹痛が激しくなったため救助要請となりました。
山岳救助隊は、赤杭尾根末端コース入口から入山し、女性の捜索を開始しました。同時に消防ヘリコプターも女性を捜索していたところ、登山道上において女性を発見しました。消防ヘリコプターの隊員が女性と接触しましたが、山岳救助隊は消防ヘリコプターの救出を支援するため入山を継続し、女性と接触しました。女性を担架に乗せ、救急隊が観察を行いながら救出地点まで搬送し、消防ヘリコプターの隊員と連携してヘリコプター機内に収容し、医療機関へ搬送しました。
山は登るときよりも下るときのほうがバランスを崩しやすく、それまでの疲労も重なって転倒や滑落が多く発生しています。十分な登山装備と無理のない登山計画で、安全に登山を楽しみましょう。