東京消防庁 >公表・報告 >指導基準等 >飲食店の厨房設備等に係る火災予防対策ガイドライン |
東京消防庁管内における火災件数は、全体として減少傾向にあるなかで、近年の飲食店からの火災件数は増加傾向にあり、約半数は厨房設備等から出火しています。その原因は、調理中に火をかけたままその場を離れ、「放置する・忘れる」ことによるものです。
飲食店は、営業時間の長時間化等により、防火教育の機会を確保することが難しい傾向にあります。
また、厨房設備等や排気ダクト等の附属設備は、適切な維持管理が不足すると、火災予防上危険です。特に排気ダクト等の附属設備は、普段、人目に触れず、注意が行き届かない部分ですが、内部に多量の油脂等が堆積し、延焼ルートになるおそれがあります。
これらのことから、東京消防庁では、飲食店の実態を踏まえた火災予防対策として、飲食店従業員の防火意識の向上方策、排気ダクト等の附属設備の点検・清掃要領についてガイドラインを作成しました。
レンジフードや排気ダクト等は油脂やほこりがたまりやすく、適切な維持管理を怠ると火災や一酸化炭素中毒事故につながる危険性があります。
東京消防庁では経済産業省や総務省消防庁と協力し、火災予防対策及び一酸化炭素中毒事故防止対策として、日頃の清掃や定期的なメンテナンスの励行を呼びかけるリーフレットを作成しました。
飲食店関係者の火災に対する注意を喚起し、防火意識を継続的に向上する方策として(公財)東京防災救急教会と協力して火災予防イラストを作成しました。
日常的に、飲食店の厨房を使う方の目の届く場所に貼るなどして活用してください。