持っていますか?マイ消火器

消火器等の効果

令和5年中の消火器具を使用した建物火災と、未使用の建物火災を比較すると、火災1件当たりの平均焼損床面積は、未使用の場合が6.3㎡、使用した場合が5.1㎡と、焼損床面積が約8割となっています。

また、消火器具を使用した火災の奏効率は7割以上となっています。

グラフ 火災1件あたりの平均焼損床面積の比較(令和5年中)
火災1件あたりの平均焼損床面積の比較(令和5年中)
グラフ 消火器具を使用した火災の奏効率(令和5年中)
消火器具を使用した火災の奏効率(令和5年中)

消火器具とは、消火器及び簡易消火具をいいます。

消火器具の設置が法令で義務付けられている防火対象物での火災における比較です。

消火器が設置されていたが「使用の要なし」の火災は除いています。 「使用の要なしの火災」とは、他の消防設備や水道水などを使用したため消火器具を使用する必要がなかったものや、火災が小規模で済んだため、使用するまでに至らなかったものをいいます。

データは令和5年速報値です。

消火器等のメリット

  1. 普通火災だけではなく、てんぷら油火災、ストーブ火災、電気火災などさまざまな火災に対応可能です。
  2. 持ち運びしやすく、早い初期消火につながります。
  3. 簡単な取り扱い方法で、高い消火能力を発揮します。
イラスト 火災適応イメージ
住宅用消火器の適応火災表示例

消火器等の種類

消火器にはさまざまな種類があります。
(左から、消火器、住宅用消火器、エアゾール式簡易消火具)

写真 消火器

消火器

  • 消火能力・使用範囲が優れています。
  • 本体容器に色の規制があります。
  • 耐用年数は約10年です。
  • 薬剤の詰め替えが可能です。

住宅用消火器

  • ホースが無いものもあり軽量かつコンパクトです。
  • 女性やお年寄りでも使いやすく、火元を狙いやすいです。
  • デザインが豊富です。
  • 耐用年数は約5年です。

エアゾール式簡易消火具

  • 普通火災のほか、てんぷら油火災、ストーブ火災などの比較的初期段階の火災に対応可能です。
  • 小さく軽量かつヘアスプレーなどの製品と同等な構造なので使いやすいです。
    ※表示されている適応火災以外に使用すると火災が拡大する恐れがあるので注意が必要です。

消火器等の販売場所

  • ホームセンターや防火設備取扱店、インターネットショッピングで購入できます。
  • 区市町村が行っている消火器の設置に対する補助事業やあっせん事業を活用できる場合もあります。
  • 消防職員が消火器を販売することはありません。悪質な訪問販売には注意してください。
  • 万が一、悪質販売の被害にあってしまったら、クーリングオフ制度を活用して解約することができます。詳しくはお住まいの自治体の消費者生活センターにご相談ください。

消火器等のリサイクル

  • 古くなった消火器は破裂する恐れがあります。
  • 消火器を破棄する場合は、お住まいの自治体または消火器リサイクル推進センターにお問い合わせください。
  • エアゾール式簡易消火具は、スプレー缶と同様、お住まいの自治体の破棄方法に従って破棄してください。

消火器の使い方

イラスト 消火器の使い方

持っていてよかった!マイ消火器(奏効事例)

事例1:揚げ物中の火災で、消火器による初期消火により延焼を防いだ事例

この火災は、40代女性が、揚げ物をしようと油を入れた鍋に火をかけたまま、子供のトイレの付き添いのため台所を離れたことで発生しました。 女性が火災に気が付いた時には、レンジフードに届くほど炎が上がっていましたが、台所にあった消火器を使って火を消すことができました。

事例2:留守番中の児童が、消火器による初期消火により延焼を防いだ事例

この火災は、留守番中の児童が、ガスこんろの上にまな板とホットプレートを置いたまま点火したことで発生しました。 児童は、一緒に居たいとこに119番通報をお願いしたあと、浴槽にたまっていた水を手桶でかけましたが火は消えませんでした。その後、台所にあった住宅用消火器を使って火を消すことができました。

問合せ先

  • 防災部
  • 防災安全課
  • 生活安全係