カセットこんろの誤使用・誤廃棄による事故に注意!

カセットこんろは正しく安全に使いましょう!

カセットこんろは簡単に持ち運びができ、便利なことから、自宅だけでなく、アウトドアや災害時にも多くの方に使用されています。
しかし、誤った使用をするとカセットボンベが破裂することもあり、大きな事故や火災につながるため注意が必要です。
秋以降になると、学校では文化祭や学園祭、ご家庭ではお鍋を囲む際などに使う機会が増えることが予想されますので、使用前には注意書きをしっかりと読み、安全に使用しましょう。

  
 

1 事故を防ぐために

 電磁調理器上で使用しない
こんろなどを電磁調理器の上で使用あるいは保管しないでください。
電磁調理器の電源が間違って入ってしまった場合、カセットボンベが過熱し、爆発することがあります。


 大きな調理器具を使用しない
こんろをおおうような大きな調理器具は使用しないでください。
熱がこもりやすくなり、カセットボンベが過熱し、爆発することがあります。


 コンロに指定されているボンベを使用する
必ずご使用のカセットこんろ専用のボンベを使用してください。その他のカセットボンベは絶対に使用しないでください。ガス漏れや、火災の原因になります。


 調理以外の用途に使用しない
調理以外の用途(木炭や練炭の火おこしなど)に使用しないでください。カセットボンベが過熱され、爆発などのおそれがあります。


 石綿やセラミック付きの魚焼き器を使用しない
石綿やセラミック付魚焼き器や焼き網、陶板プレートなどの蓄熱性のあるものは使用しないでください。カセットボンベが過熱し、爆発などのおそれがあります。


 2台以上並べて使用しない
カセットこんろを2台以上並べて使用しないでください。熱がこもりやすくなり、カセットボンベが過熱、爆発するおそれがあります。


 カセットボンベは表示通り正しくセットする
カセットボンベの切り込み凹部をカセットこんろのボンベ受けガイド凸部に合わせてセットしてください。誤った装着はガス漏れや火災の原因になります。


 テントや車内で使用しない
テント内ではガスランタン、アウトドア用こんろ、カセットこんろなどを使用しないでください。テントや車内などで使用すると、一酸化炭素(CO)中毒や酸欠になる場合があります。
屋外であっても狭い空間では換気にご注意ください。


 廃棄の際はガスが残っていないことを確認して地域の取り決めに従い廃棄する
空になったカセットボンベでも微量のガスが残っています。火が消えるまで使い切ってから地域の取り決めに従い廃棄してください。
ガスが残ったまま廃棄した場合、ゴミ収集車や焼却炉施設内でガス漏れが発生し、火災が起こったり、清掃局員の方たちがけがをしたり、焼却炉破損の原因となったりしますので絶対にやめてください。


 ストーブの近くで使用しない
カセットボンベを暖房機のそばやガスこんろの近くなど高温になる場所に置かないでください。カセットボンベを他の熱源の近くに置いたりすると過熱し、爆発などのおそれがあります。

 カセットボンベを40度以上になる車内等に置かない
カセットボンベは直射日光のあたる車内など高温になる場所には置かないでください。
カセットボンベが過熱し、爆発することがあります。

 カセットボンベを火の中に投げ入れない
カセットボンベを火の中に投げ入れたりしないでください。カセットボンベが過熱し、爆発することがあります。

 ガスの再充填をしない
カセットボンベにガスを再充填しないでください。ガス漏れや爆発することがあります。

 家具、壁、カーテンなどから15㎝以上離して使用する
こんろの周囲に家具や壁、カーテンなどの引火物や可燃物、熱を遮るようなものから15㎝以上離して使用してください。
可燃物に引火したり、カセットボンベが過熱され、爆発することがあります。

※出典:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会HP
 「カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方」

2 事故事例

 五徳を裏表反対に使用
大学の学園祭において、カセットこんろの受け皿(五徳)を反対(裏)の状態のまま使用し、カセットボンベが加熱され爆発した。この事故で4名が負傷し、うち学生2名が入院を要する中等症と診断された。
五徳が収納状態の反対のまま使用された状況
爆発したガスボンベ
カセットコンロを2台並べ、鉄板を載せて使用
高等学校の文化祭において、カセットこんろを2台並べ、その上に鉄板を置き、焼きそばを調理した。調理中にカセットボンベが加熱され爆発した。この事故で15名が負傷し、うち2名が重症、4名が中等症と診断された。
カセットコンロを2台並べて使用した悪い例
ガスボンベの誤った廃棄方法
ガスボンベを廃棄するため、キッチンのシンク内でガスボンベに穴を開けたところ、残っていたガスが漏れ、調理中のガスこんろの火に引火し爆発した。
爆発したガスボンベと調理中のガスこんろの位置状況
ガス抜きのために開けた穴
カセットこんろ(ガスボンベ)を高温になる調理器具の近くで保管
カセットこんろ(ガスボンベ付き)をオーブンレンジの上に保管していた。オーブンレンジを約30分使用したところ、カセットボンベが加熱され爆発した。
爆発したカセットこんろとオーブンレンジの位置状況
爆発したカセットこんろ

3 カセットこんろとカセットボンベの経年劣化

カセットこんろ
製造後、約10年以上が経過したら買い替えの検討をしましょう。
製造年月の表示は、イラストを参照してご確認ください。本体の側面に定格銘板のシールが貼られています。この中に製造年が西暦の下二ケタで、製造月が数字二ケタで記載されています。

例:13.04...(個体番号)...と記載の場合
→2013年4月製造品
 
カセットボンベ
製造後、約7年以内に使い切ってください。製造年月の表示は、イラストを参照してご確認ください。カセットボンベの底面に、製造年が8ケタの数字で印字されています。

例:20131001と記載の場合
→2013年10月1日製造品
 

4 カセットこんろの安全性に関する調査

東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課によるカセットこんろの安全性に関する調査が行われました。
詳しくは、東京くらしWEB カセットこんろは正しく安全に使いましょう!(外部リンク)


カセットこんろに金網を乗せ、その上で炭起こしをした結果、カセットボンベが破裂!

   

※東京都生活文化スポーツ局 東京くらしwebから引用

5 エアゾール缶の廃棄方法

カセットボンベと同様に我々の身近にエアゾール(スプレー)缶もあります。こちらも廃棄方法を誤ると事故に繋がります。お住いの地域の取り決めに従い廃棄してください。
一般社団法人日本エアゾール協会が正しい廃棄方法の動画を公開しています。エアゾール缶の廃棄についてはこちらも参考にしてください。

問合せ先

  • 防災部
  • 防災安全課
  • 生活安全係
  • 03-3212-2111(内線4207)