乳幼児の歯みがき中の事故に注意!

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東京消防庁管内※1では、令和2年から令和6年※2までの5年間に、乳幼児※3が歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故により、188人が救急搬送されています。
毎年6月4日から同月10日までの「歯と口の健康週間」を前に、乳幼児の歯みがき中における事故の実態をお知らせし、注意喚起を行っています。

※1東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域
※2令和6年中にあっては速報値
※3乳幼児:0歳から5歳まで

こんな事故が起きています

  • 歯ブラシをくわえたまま走り回っていたところ、転倒し歯ブラシが口腔内に刺さり受傷した。(4歳 中等症)
  • 歯みがき中に歩いていたところ、居室のドアが開いて歯ブラシを持っていた腕に当たり、歯ブラシが口腔内に刺さり受傷した。(2歳 軽症)
  • 歯ブラシをくわえたまま階段から転落し、口腔内を受傷した。 (1歳 中等症)

注意するポイント

 歯ブラシが口腔内に刺さり、入院の必要がある事故も発生しています。保護者等は乳幼児の歯ブラシの使用に際して、十分な注意が必要です。
 次の3つのことに気を付けましょう。

  1. 歯ブラシを口に入れたまま歩く・走るは危険
    →床に座って歯みがきをさせましょう。
  2. ソファなどの不安定な場所での歯磨きは、転落の恐れあり
    安定した場所で、歯みがきをさせましょう。
  3. 歯みがき中に人や物と接触し、受傷するケースも
    →保護者の目が届く範囲で見守り、周囲にも注意を払いましょう。

1 年別救急搬送人員

5年間※4で、188人が救急搬送されています(図1)。

※4令和2年から令和6年で、令和6年については速報値

図1 年別救急搬送人員

2  年齢別救急搬送人員

年齢別では、1・2歳児の救急搬送が多いです(図2)。

図2 年齢別救急搬送人員

3 初診時程度別救急搬送人員

救急搬送時の初診時程度をみると、入院の必要がある中等症以上が約2割を占めています(図4)。

重 症:生命の危険が強いと認められたもの
中等症:生命の危険はないが入院を要するもの
軽 症:入院を要しないもの
図3 初診時程度別救急搬送人員

4 受傷要因別救急搬送人員

歯みがき中に「歩いたり、走ったりして転倒」が約7割を占めています (図4) 。

 

図4 受傷要因別救急搬送人員

5 リーフレット(東京都生活文化局発行)

東京都生活文化局から、乳幼児の歯ブラシによる喉突き事故の事例をまとめたリーフレットが発行されています。

乳幼児の日常生活事故防止動画はこちらから
(東京消防庁公式チャンネルYouTube映像)

子どもの事故防止チェックリストはこちら

「こどもの事故防止チェック 乳幼児編」
東京消防庁公式アプリから回答すると保存することが出来ます。

問合せ先

  • 防災部
  • 防災安全課
  • 生活安全係
  • 03-3212-2111 内線4207