歩きスマホ等に係る事故に注意!
2025年02月13日 更新
1 年別救急搬送人員
東京消防庁管内※1では令和2年から令和6年※2までの過去5年間で“歩きながら”“自転車に乗りながら”スマホ等の“画面を見る”“操作する”いわゆる“歩きスマホ”等に係る事故により、143人が救急搬送されています。令和6年は29人が救急搬送されています(図1)。
1 東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域
2 令和6年の数値は速報値


2 年代区分別救急搬送人員
年代区分別の救急搬送人員では、50歳代が26人と最も多く、全体的に見ると20歳代から50歳代、70歳代の救急搬送が多くなっています(図2)。


3 事故種別ごとの救急搬送人員
事故種別ごとの救急搬送人員では、スマートフォンを見ながら歩行等をしていたところ「ころぶ」事故が62人と最も多く、全体の4割以上を占めています。次いで「ぶつかる」事故が45人、「落ちる」事故が29人となっています(図3)。


4 初診時程度別救急搬送人員
初診時程度別にみると、全体の8割以上が軽症でしたが、24人が入院の必要があるとされる中等症以上と診断されています(図4)。
- 軽 症:入院を要しないもの
- 中等症:生命に危険はないが入院を要するもの
- 重 症:生命の危険が強いと認められたもの

5 発生場所別救急搬送人員
発生場所別の救急搬送人員では、「道路・交通施設」が100人と最も多く全体の約7割を占めており、歩道や駅などで多く発生しています(図5)。

6 事故事例
ころんだ事例
- スマートフォンを見ながら歩道を歩行中、縁石に気づかずに躓き転倒し、腰を受傷した【30歳代 中等症】

ぶつかった事例
- スマートフォンを使用しながら歩いていたところ、電柱に気づかずに前額部をぶつけて受傷した【40歳代 軽症】。
落ちた事例
- スマートフォンを見ながら駅のホーム上を歩行していたところ、踏み外して軌道敷に転落し、腰部を受傷した【10歳代 中等症】。

事故を防ぐために
- 歩行中に携帯電話やスマートフォン等を操作したり、画面を見ることは、周囲が見えなくなるため大変危険です。立ち止まって安全な場所で使用しましょう。自分自身がけがをするだけでなく、周囲の人にけがを負わせることもありますので注意しましょう。
- 携帯電話やスマートフォン等を使用しながら歩いている人や、自転車に乗っている人と接触し受傷する事故も発生しています。駅などの人混みや、夜道などの見通しが悪い場所では特に気をつけましょう。
【参考】
\自転車にも適用/
道路交通法第71条第5の5
「自動車、原動機付自転車又は自転車(以下この号において「自動車等」という。)を運転する場合においては、当該自動車等が停止しているときを除き、携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置を通話のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示装置に表示された画像を注視しないこと。」
問合せ先
- 防災安全課
- 生活安全係
- 4207