歩きスマホ等に係る事故に注意!
1 年別救急搬送人員
東京消防庁管内※1では令和元年から令和5年※2までの過去5年間で“歩きながら”“自転車に乗りながら”スマホ等の“画面を見る”“操作する”いわゆる“歩きスマホ”等に係る事故により、158人が救急搬送されています。令和5年は37人が救急搬送されています(図1)。
1 東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域
2 令和5年の数値は速報値
2 年齢区分別救急搬送人員
年齢区分別の救急搬送人員では、50歳代が30人と最も多く、全体的に見ると20歳代から50歳代、70歳代の救急搬送が多くなっています(図2)。
3 事故種別ごとの救急搬送人員
事故種別ごとの救急搬送人員では、スマートフォンを見ながら歩行等をしていたところ「ころぶ」事故が61人と最も多く、全体の約4割を占めています。次いで「ぶつかる」事故が56人、「落ちる」事故が39人となっています(図3)。
4 初診時程度別救急搬送人員
初診時程度別にみると、全体の8割以上が軽症でしたが、25人が入院の必要があるとされる中等症以上と診断されています(図4)。
- 軽 症:入院を要しないもの
- 中等症:生命に危険はないが入院を要するもの
- 重 症:生命の危険が強いと認められたもの
5 発生場所別救急搬送人員
発生場所別の救急搬送人員では、「道路・交通施設」が120人と最も多く全体の7割以上を占めており、歩道や駅などで多く発生しています(図5)。
6 事故事例
ころんだ事例
- スマートフォンを見ながら歩道を歩行中、縁石に気づかずに躓き転倒し、腰を受傷した【30歳代 中等症】。
- スマートフォンを使用しながら自転車で走行中に転倒し、自転車のハンドルに顔面をぶつけて受傷した【10歳代 軽症】
ぶつかった事例
- スマートフォンを使用しながら歩いていたところ、電柱に気づかずに前額部をぶつけて受傷した【40歳代 軽症】。
落ちた事例
- スマートフォンを見ながら駅のホーム上を歩行していたところ、踏み外して軌道敷に転落し、腰部を受傷した【10歳代 中等症】。
事故を防ぐために
- 歩行中に携帯電話やスマートフォン等を操作したり、画面を見ることは、周囲が見えなくなるため大変危険です。立ち止まって安全な場所で使用しましょう。自分自身がけがをするだけでなく、周囲の人にけがを負わせることもありますので注意しましょう。
- 携帯電話やスマートフォン等を使用しながら歩いている人や、自転車に乗っている人と接触し受傷する事故も発生しています。駅などの人混みや、夜道などの見通しが悪い場所では特に気をつけましょう。
【参考】
東京都道路交通規則第8条第1項第4号
「自転車を運転するときは、携帯電話用装置を手で保持して通話し、又は画像表示用装置に表示された画像を注視しないこと。」
問合せ先
- 防災安全課