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地下貯蔵タンクの流出防止対策

●概要等

地盤面下に直接埋設された鋼製一重殻地下貯蔵タンクについては、埋設年数、設計板厚等に応じて、腐食のおそれ が@「特に高いもの」とA「高いもの」に区分されており、各区分に応じた流出防止対策を講じていただく必要が あります。(危険物の規制に関する規則(昭和34 年総理府令第55 号)第23 条の2 及び第23 条の3)

設置年数、予定使用年数を踏まえた対応をご検討ください。

なお、ご不明な点については、お近くの消防署までお問合せください。

鋼製一重殻地下貯蔵タンク(直接埋設)に講ずる流出防止対策等

○ 腐食のおそれが特に高い地下貯蔵タンク
設置年数 塗覆装の種類 設計板厚
50 年以上のもの アスファルト 全ての設計板厚
モルタル 8.0mm 未満
エポキシ樹脂等 6.0mm 未満
強化プラスチック 4.5mm 未満
40 年以上
50 年未満のもの
アスファルト 4.5mm 未満
対策

危険物の漏れを防止する措置

○ FRP内面ライニング

地下貯蔵タンクの腐食により生じた欠損をクリーニング後に、タンクの内面にFRP層を形成することにより補うもの。施工方法にはハンドレイアップ法、紫外線硬化樹脂貼付法などがある。

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又は(選択可)

○ 電気防食

地下貯蔵タンクや地下埋設配管等の防食対象物に、人為的に継続して直流電流(防食電流)を流すことで、電気的化学反応である腐食を防止するもの。電気防食には流電陽極法、外部電源法(下図)などがある。

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○ 腐食のおそれが高い地下貯蔵タンク
設置年数 塗覆装の種類 設計板厚
50 年以上のもの モルタル 8.0mm 以上
エポキシ樹脂等 6.0mm 以上
強化プラスチック 4.5mm 以上12.0mm 未満
40 年以上
50 年未満のもの
アスファルト 4.5mm 以上(※)
モルタル 6.0mm 未満(※)
エポキシ樹脂等 4.5mm 未満(※)
強化プラスチック 4.5mm 未満(※)
30 年以上
40 年未満のもの
アスファルト 6.0mm 未満(※)
モルタル 4.5mm 未満(※)
20 年以上
30 年未満のもの
アスファルト 4.5mm 未満(※)

※設置年数を経ることにより、腐食のおそれが特に高いタンクになる。

対策(選択可)

危険物の漏れを防止する措置

○ FRP内面ライニング

地下貯蔵タンクの腐食により生じた欠損をクリーニング後に、タンクの内面にFRP層を形成することにより補うもの。施工方法にはハンドレイアップ法、紫外線硬化樹脂貼付法などがある。

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又は(選択可)

○ 電気防食

地下貯蔵タンクや地下埋設配管等の防食対象物に、人為的に継続して直流電流(防食電流)を流すことで、電気的化学反応である腐食を防止するもの。電気防食には流電陽極法、外部電源法(下図)などがある。

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危険物の漏れを早期に検知する設備を設置する措置

○ 高精度液面計

設置したセンサーで常時監視し、0.3o以下の穴からの微少な漏れを検知するもの。(ただし、FRP内面ライニング又は電気防食を実施したものは除く。)

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※ 留意事項

腐食のおそれが高い地下貯蔵タンクとして、危険物の漏れを早期に検知する設備(高精度液面計)を設置した場合であっても、その後、年数が経過し腐食のおそれが特に高い地下貯蔵タンクに該当した時点で、危険物の漏れを防止する措置であるFRP内面ライニング又は電気防食が必要となります。

お問合せ先

予防部 危険物課 貯蔵取扱規制係
電話 03-3212-2111(代)内線 4866
Mail kikenbutuka2@tfd.metro.tokyo.jp

又は
管轄消防署 予防課 危険物係