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バーベキュー時の火災にご注意ください!

公園やキャンプ場でバーベキューを楽しむ方が増加する春や秋の行楽期、全国でバーベキューに起因する火災が発生しています。


バーベキューで使用される着火剤による火災の危険性

引火の危険性に関する実験映像



写真:左 アルコールに点火 中央:燃焼中のアルコールの状況 右:紙を近づけた様子

火災発生の危険について

炭などに一度火を点けたにも関わらず、「火力が弱い」、「早く調理したい」などの理由から着火剤を継ぎ足したり、消毒用アルコールを投入すると、急激な燃焼が起こる可能性があります。

バーベキューでよく使用されている着火剤は、メチルアルコールなど揮発性・燃焼性が高いものが多いことから、継ぎ足し中に炎が大きくなり、着ているものに燃え移る危険性があります。また、消毒用アルコールについては、蒸発し可燃性蒸気が発生するため、直接火源に噴きかけることはもちろん、アルコール消毒をした直後に火源に近づくと揮発したアルコールに火が引火してやけどをする可能性があります。

過去の火災事例

【事例1】着火剤の継ぎ足しが原因で着衣に着火した火災

バーベキューコンロ内の火が弱かったため、火勢を強めようと行為者がゼリー状の着火剤を炭火に継ぎ足したところ、急激に燃え上がり、行為者の着衣に着火しやけどを負いました。

事例2 写真

【事例2】石で組んだかまど内の炭が強風で飛び火して出火した火災

河川敷の石を組んだかまどの中に炭を燃やしてバーベキューをした後、消火しないまま離れた場所へ移動したため、強風により炭火が飛び火して枯草が1,600㎡焼損しました。

事例1 写真

【事例3】燃料用アルコールが炭にかかり出火した火災

燃料用アルコールの残量を傾けて確認した際、バーベキュー後の炭にかかり出火。1名がやけどを負いました。

【事例4】完全に消えていない炭を収納したため出火した火災

バーベキューで使用した炭をダンボールに入った未使用の炭と一緒にし車に載せて走行していたところ、焦げ臭いにおいとトランク内から煙が見えました。停車して確認すると、火種が残った炭がダンボールに着火し車両のフロアーマット等が焼損しました。

火災を防ぐためのポイント

  1. 一度火を点けたら、着火剤の「継ぎ足し」は、絶対行わない。
  2. 消毒用アルコールを着火剤として絶対に使用しない。
  3. 消毒用アルコールは火の近くで使用しない。
  4. 消毒用アルコールを自身に使用した直後に火に近づかない。
  5. すぐに消火できるよう水バケツ湿らせた布を用意する。
  6. 使用済みの木炭を捨てる際は、木炭を水道水などで十分に浸してから捨てる。