たばこの投げ捨てで火災発生! ~喫煙マナーを守りましょう!!~


たばこ火災発生状況
東京消防庁管内において、たばこ火災は、令和4年中は571件(速報値)発生し、全火災件数の約15%を占めています。建物内では「居室」や「ベランダ」、建物以外では「建物の敷地内」や「道路」などで多く発生しています。建物内のたばこ火災件数が減少傾向にある中で近年、建物以外で火種が消えていない吸い殻の投げ捨てにより、出火する火災の割合が増加していますので、吸い殻は適切に処理しましょう。



たばこ火災のメカニズム
たばこの火種をごみに接触させても、すぐに炎は立ち上がりません。着火物の座布団がしばらく無炎燃焼を継続し、何らかの可燃物に接触したり空気が流入したりすることで出火します。
火種が接触してから数時間後に出火することもあるので注意が必要です。

火災実験事例
プラスチック製コップを灰皿として使用

灰皿で使用


無炎燃焼中(10分経過)


(22分経過)
プラスチック製ごみ箱に火種が残った吸い殻を廃棄

火種が残った吸い殻を廃棄


無炎燃焼中(3分経過)


(5分経過)
吸い殻を廃棄したごみ箱を屋内に設置





主な火災の発生状況
- 大量の吸い殻が入っている灰皿に吸い殻を捨てたため、灰皿内の吸い殻に着火しごみくず若干が焼損した。
- ベランダに置いていたごみ袋に吸い殻を捨てたため、ごみくずに着火し居室内に延焼した。
- 道路で吸い殻を投げ捨てたため、枯草若干が焼損した。
- 道路の側溝に吸い殻を捨てたため、側溝に溜まったごみくず若干が焼損した。
屋外の主なたばこ火災写真【排水桝、ごみ集積場所など】
排水桝等の焼損状況









ごみ集積場の焼損状況






街路樹・落葉・立木の焼損状況



防犯カメラ映像


火災を防ぐために
- くわえたばこで作業をしない!
- 火のついたたばこを手に持ったまま歩き回らない!
- 吸い殻は、灰皿やごみ箱に溜めない!
- 吸い殻は、水につけるなど、完全に消えたことを確認した後に廃棄する!
- たばこの投げ捨てや灰皿がない場所での喫煙はしない!
- 喫煙場所に指定されている場所で喫煙する!