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餅などによる窒息事故に注意!

おいしいお餅。でも、ちょっと待って!慌てず、ゆっくり、よく噛んで!

東京消防庁管内1)では、毎年12月から1月にかけて餅など2)による窒息事故が多くなります。

年末年始には、餅などを食べる機会が増えるので、注意が必要です。

1)東京都のうち、稲城市、島しょ地区を除く地域

2)団子等も含みます。

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餅による事故を防ぐポイント

  • ① 餅は小さく切って、食べやすい大きさにしましょう。
  • ② 急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込みましょう。
  • ③ 乳幼児や高齢者と一緒に食事をする際は、食事の様子を見守るなど注意を払いましょう。
  • ④ 餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んでのどを潤しておきましょう。
  • ⑤ いざという時に備え、応急手当の方法をよく理解しておきましょう。
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1 年別の救急搬送人員

過去5年間で餅などをのどに詰まらせて救急搬送された方は380人おり、約9割の方が65歳以上の高齢者です(図1)。

図1
図1 年別の救急搬送人員(平成30年から令和4年まで)

2 月別の救急搬送人員

過去5年間で月別にみると、最も多いのは1月で151人、次いで12月が47人となっており、この2か月間で全体の半数以上を占めています(図2)。

図2
図2 月別の救急搬送人員(平成30年から令和4年まで)

3 年齢層別の救急搬送人員

過去5年間に救急搬送された人の年齢層(5歳単位)をみると、65歳以上から増加し、80歳代に最も多く発生していることが分かります(図3)。

図3

4 救急搬送時の初診時程度別搬送人員

過去5年間の餅などによる事故では、救急搬送人員の約7割が中等症以上と診断されています(図4)。

救急搬送時の初診時程度別割合

初診時程度とは・・・

死 亡: 初診時に死亡が確認されたもの
重 篤: 生命の危険が切迫しているもの
重 症: 生命の危険が強いと認められたもの
中等症: 生命の危険はないが入院を要するもの
軽 症: 軽易で入院を要しないもの
図4 救急搬送時の初診時程度別割合(平成30年から令和4年まで)

あなたもご注意ください

  • 自宅で食事中に雑煮の餅を詰まらせた。家族が取り除こうと試みたが、次第に意識を失った。
  • (80代 死亡)

  • 朝食に餅を食べていたところ、突然息が出来ないと苦しみだし、除去しようとしたが反応が無くなった。
  • (70代 重症)

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5 窒息の応急手当

チョークサインを出しているとき、声を出せないとき、顔色が急に真っ青になったときなどは、食べ物などにより気道が塞がれていることが疑われます。そのようなときは大きな声で助けを呼び、119番通報とAEDの搬送を依頼し、直ちに気道異物除去を始めます。

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チョークサイン

窒息を起こし、呼吸ができなくなったことを他の人に知らせる世界共通のサイン。

呼びかけて反応があれば・・・

【背部叩打法の実施手順】

背部叩打法は誰にでも実施可能であり、比較的簡単な方法です。

呼びかけに反応がない場合又は、反応がなくなった場合は・・・

ただちに心肺蘇生を開始してください。

YouTube東京消防庁公式チャンネルでは窒息の応急手当を動画で解説しています。

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※画像をクリックするとYouTube東京消防庁公式チャンネルに移動します。

餅の事故に関する問合せ先
防災部防災安全課生活安全係 03-3212-2111(内線:4206 4207)

窒息の応急手当に関する問合せ先
救急部救急指導課救急普及係 03-3212-2111(内線:4625 4626)