電車のドア、戸袋へのはさまれに注意!
東京消防庁管内では1)、平成30年から令和4年2)までの5年間に、電車のドア、電車のドア、戸袋に体の一部がはさまれる事故で227人が救急搬送されています。さらに、身近なエレベーターでも同様の事故が発生しています。指や腕を骨折する場合もあり、注意が必要です。
- 1) 東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域。
- 2) 令和4年中の数値は速報値

事故防止のために
◆ 子どもが電車の戸袋にはさまれないために
電車のドアが開く際に、子どもの手や腕、足などがドアに触れることがないように十分注意しましょう。
保護者が抱っこしている時や、ベビーカーに乗せているときにも子どもの手や足が戸袋に引き込まれる事故も発生しています。骨折などの大きなケガにつながる場合もあります。
◆ ドアとドアの間へのはさまれ事故
ラッシュ時など混雑する時間帯に事故が多く発生しています。発車間際の駆け込み乗車や降車はしないようにし、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
事故防止チェックリストはこちら!
「電車のドア、戸袋へのはさまれに注意」
1 年別救急搬送人員
令和4年中は31人が救急搬送されています(図1)。

2 年齢区分別搬送人員
年齢区分別にみると、0歳から5歳までの乳幼児が最も多く搬送されています。乳幼児は、「戸袋」へのはさまれが圧倒的に多くなっています(図2)。


3 5歳以下の救急搬送人員
5歳以下の内訳をみると、1歳児と2歳児が多く搬送されています(図3)。

4 はさまれた箇所
はさまれた箇所は、「戸袋」が60.4%、「ドア」が39.6%と「戸袋」が多くなっています(図4)。

5 月別救急搬送人員
月別では、5月、7月、10月が多くなっています(図5)。

6 時間帯及び曜日別の救急搬送人員
時間帯でみると16時から19時までの時間帯が最も多く、次いで8時から11時までの時間帯となっています。
また、曜日別でみると、火曜日が37人と最も多く救急搬送されています(図6)。

7 初診時程度別救急搬送人員
初診時程度別にみると91.6%が軽症ですが、8.4%が入院を要する中等症と診断されています(図7)。

8 負傷した体の部位
電車のドアや戸袋へのはさまれは、手指を受傷する事案が多く発生しています(図8)。

9 事故事例
戸袋 | ドアが開いた際にベビーカーに乗せられていた傷病者の伸ばしていた足が戸袋に巻き込まれた。 |
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ドアが開いた際に誤って左肘から指先までが戸袋に引き込まれてしまった。 |
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開き始めた乗車口のドアに手をついていたところ、右手の指が戸袋に巻き込まれた。 |
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ドア | 駆け込み乗車をした際、ドアに足部をはさまれて受傷し、歩行困難になった。 |
電車から降りようとしたところ、閉まるドアに首が挟まった。 |