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河川やプール等での水の事故を防止しよう

夏は河川でバーベキューをしたり、プール等に出かけたりする機会が増えて楽しい季節ですが、おぼれて救急搬送される事故も、この時期に多くなります。

河川やプール等でおぼれる事故は、生命を脅かす事故となる可能性が高いことから、十分な注意が必要です。

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1 河川やプール等での水の事故を防ぐために

 小さい子供と一緒に水遊びをする際は、子供から目を離さず、保護者や大人が必ず付き添って遊びましょう。

 飲酒後や体調不良時には遊泳を行わず、そのような人が遊泳しようとしている時は、遊泳をやめさせましょう。

 海や河川では、気象状況に注意を払い、荒天時や天候不良が予測される場合は遊泳や川岸等でのレジャーを中止しましょう。

 海や河川では、ライフジャケットを着用するなど、事故の未然防止に努めましょう。

事故防止チェックリストはこちら!
「河川やプール等での水の事故を防止しよう」

2 救急搬送人員の推移

東京消防庁管内1)では、平成30年から令和4年2)までの6月から9月までに発生した河川やプール等でおぼれる事故3)により、53人が救急搬送されています(図1 )。

図1
図1 水の事故による救急搬送人員
1)東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域
2)令和4年の数値は速報値
3)「自損」、「浴槽での溺水」は除く。
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3 月別救急搬送人員

月別にみると、8月に搬送人員が多くなっています(図2)。

図2
図2 月別救急搬送人員(平成30年~令和4年)

4 年代別救急搬送人員

年代別にみると、10歳代が最も多く、次いで9歳以下、40歳代の順となっています。

また、9歳以下では、河川、プール、公園の水場及び海とさまざまな場所で発生しています(図3)。

図3
図3 年代別救急搬送人員(平成30年~令和4年)

5 事故発生場所別救急搬送人員

おぼれる事故が発生している場所では、河川が33人(62.3%)と最も多く、次いでプールが14人(26.4%)と高い割合を占めています。河川では、地形により流れが速い場所もあるので注意が必要です(図4)。

図4
図4 事故発生場所別救急搬送人員(平成30年~令和4年)

6 初診時程度別割合

初診時程度別割合では、生命の危険が強いと認められる重症以上の割合が約4割以上を占めています。(図5)

図5
図5 初診時程度別割合(平成30年~令和4年)
初診時程度とは・・・

7 乳幼児の事故

0歳から5歳までの乳幼児の事故は、プールで最も多く発生しています(図6)。

過去には、ビニールプールでも発生していることから、水遊びをさせる際は、子供から目を離さないようにしましょう。

図6
図6 乳幼児の救急搬送人員(平成30年~令和4年)
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8 事故事例

【目を離した隙におぼれた事故】

自宅用ビニールプールで遊んでいる子どもから目を離したところ、戻ってみると子どもがプール内で倒れていた(1歳 中等症)。

【河川でおぼれた事故】

ボートで川を下っていたところ、ボートが転覆し、川の中に投げ出されておぼれた(70代 死亡)。

【飲酒後に河川でおぼれた事故】

川のそばでバーベキュー(飲酒あり)中に、対岸へ渡ろうとしたところ流されておぼれた(20代 中等症)。

【飛び込みによる事故】

公園内の浅い池で、石の上から飛び込んだ際に前のめりに転倒し、顔が水に浸かりおぼれた(1歳 軽症)。