広報とうきょう消防(第57号)1

早めの熱中症対策を!

55.4%が高齢者(65歳以上)
令和6年の熱中症による救急搬送人員のうちの高齢者の割合

例年、梅雨が明けると、ぐっと暑くなる傾向にあります。

令和6年の6月から9月までの4か月間に熱中症(疑い含む)により救急搬送された方は、7,993人(速報値)で、これまで最も多かった平成30年の7,960人を越えて過去最多となりました。

また、熱中症で搬送された方の約6割が高齢者(65歳以上)でした。高齢者の方は特に注意が必要です。夏本番前のこの時期に、早めに体を暑さに慣らしたり、対策を知ることで熱中症対策を進めましょう。

熱中症予防のポイント

1 暑さに体を慣らしていこう

体操する人

体が暑さに慣れることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といいます。日頃から汗をかく習慣を身に付け、暑さに強い体をつくりましょう。

●1⽇30分の軽い運動を2週間続ける

2 早め・こまめに水分補給

水分補給する人

のどの渇きを感じにくい高齢者は要注意。喉が渇いていなくても、⽔分補給するのが大切。

●1⽇1.2ℓ(1時間ごとにコップ1杯)の水分補給を目標に

3 高温・多湿・直射日光を避ける

エアコンを適切に利用しましょう

エアコンなどの空調設備を利⽤して涼しく!熱中症は室内でも発症します。

●室温は28℃を⽬安に

熱中症かなと思ったら…

熱中症の初期症状…めまい、⽴ち眩み、しびれ、こむら返りなど

1 涼しい場所へ移動し衣服を緩める

涼しい場所へ移動し衣服を緩める

2 体を冷やす

氷のうでわきの下を冷やす人

氷のう等があれば、わきの下太ももの付け根を冷やすと効果的です。

3 自力で⽔分補給をする

水を飲む人

周りの人が、無理に水分補給をさせると、誤って水分が気道に流れ込む可能性があります。自力で水分補給ができない場合は、医療機関を受診しましょう。

緊急 こんな症状があったら迷わず119番

  • 意識がない。
  • うまく動けない、⿇痺がある。
  • 言動がおかしく、暴れたりする。

それでも、初期症状が続いたら…

インターネットで判断

東京版救急受診ガイド

自宅でも外出先でも、インターネットで病気やけがの緊急度、医療機関での受診の必要性を判断でき、受診する科⽬などを確認できます。

東京消防庁公式アプリからもアクセスできます 冊子版もあります ※東京消防庁管内の消防署で配布しています。

電話で相談

救急車?病院?迷ったら #(シャープ)7119 東京消防庁救急相談センター

医師や看護師等からなる相談医療チームが救急車の必要性や受診可能な医療機関の案内を電話で行っています。24時間365日いつでもご利用できます。

問合せ先

  • 【熱中症対策に関すること】
     防災部防災安全課
     生活安全係
     03-3212-2111 内線4195

    【救急受診ガイド・救急相談センターに関すること】
     救急部救急医務課
     救急相談係
     03-3212-2111 内線4545