高齢者施設における救急対応要領及び救急車の適正利用について

人口の高齢化に伴い、高齢者施設からの救急搬送人員は年々増加傾向にあります。
高齢者施設では、入所者が入院治療を必要とした場合に備え、あらかじめ協力病院 を定めることになっています。しかし、救急隊が高齢者施設から入所者の方を搬送する際、協力病院等との連携がないために搬送先病院がなかなか決まらないケースがあります。

また、入所者の容態が悪化した場合に施設側がどのように対応するかを事前にご本人やご家族と取り決めていない場合、救急要請を行うことについて、施設側は緊急にご家族に確認をとる必要があります。しかし、そのような確認がない状態で救急要請がなされた場合、ご家族への連絡、確認に時間を要するケースもあります。

このように救急隊の対応時間が長引くことで、出場できる救急隊の数が減ってしまいます。ひいては、一刻も早く救急医療が必要とされる救急患者さんへの対応が遅くなり、救えるはずの命が救えなくなる可能性があります。

緊急度の高い患者に優先的に救急車を向かわせることができるよう、高齢者施設における救急対応の円滑化を目的として、次のポイントについて事前準備(救急対応マニュアルの作成)をお願いいたします。

救急対応となった場合の手順の作成と徹底
  • 施設内での初期対応、役割分担、連絡体制等
救急隊に伝えるべき情報の整理
  • 入所者の情報、家族の連絡先、医療処置に対する希望等
協力医療機関やかかりつけ医との連携
  • 状態変化時の想定、看取りを行う場合の対応方法等

【注意点】

♯7119 では入院の調整は行っておりません。
初期診療の医療機関のみご案内できます。案内した医療機関は必ず受入れ可能か確認してください

ポイントの詳細については、東京都が策定している「高齢者施設における救急対応マニュアル作成のためのガイドライン」をご参照ください。

救急車の適正利用の推進にご協力をお願いいたします

問合せ先

  • 救急部 救急医務課 救急医務係