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東京消防庁

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小学校に隣接する住宅で火災が
発生したため、全校児童の
避難誘導を早期に行った事例

用途等 (7)項(小学校) 耐火造4/0 出火場所 近隣の住宅
焼損程度
けが人等

なし

出火時間帯 午前中
出火原因
自衛消防活動の状況※
発   見 建物西側で授業中の職員数名が臭気を確認し、職員室へ連絡。連絡を受けた校長とスクール・サポート・スタッフが現場確認へ向かい、校舎近くの住宅が火災にあっていることを確認した。
通   報

近隣の住民

初期消火

近隣の住民が、街頭に設置してある消火器を用いて初期消火を実施した。

避難誘導

火災により多量の煙が発生したことから、校長が小学校へ戻り、校内放送で授業の中断及び避難開始を呼び掛け、全校児童が同校体育館へ避難。また校長の指示により、副校長が近隣中学校へ避難の受け入れを要請した。

各担任による点呼後、体育館から近隣中学校へ避難開始。

約20分後、隣接中学校の中庭で点呼し、全校生徒の避難を確認した。その後、保護者へ緊急メールにより、全校生徒が無事に避難したことを連絡した。

防火管理上の推奨点

自己の建物で発生した火災ではないが、近隣建物の火災により多量の煙が発生し、自己の建物への影響が懸念されたことを受け、直ちに授業の中断を決断し、早期に全校児童を近隣の中学校へ避難させ、生徒の安全を確保したこと。

防火管理上のポイント
  1. 火災の煙は有毒ガスの塊です。火災発生時は常に危険側に立ち、火災の延焼拡大に備え、いち早い避難を実施しましょう。
  2. 建物の責任者は、非常時に様々な決断をする立場にあります。日頃から様々な場面を想定してシミュレーションをしておきましょう。

避難誘導時の留意事項

  1. 指定された避難誘導員の指示で避難しましょう。

    なお、避難者が多数の場合は、努めて人員を分散して混乱の防止を図り、危険性の大きな場所にいる者が早く避難できるようにします。

  2. 避難誘導員は、避難経路の角や出入口といった要所要所に配置します。
  3. 一度避難した者を、再び建物内に戻らせないようにしてください。
  4. 避難誘導員が退避するときは、逃げ遅れた者がいないことを確認し、最終者は必ず扉を閉めて退避します。

※自衛消防活動の状況は、関係者からの聞き取りによるものです。

小学校の全校児童と職員の動き(イメージ)

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