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東京消防庁ライブラリー消防雑学辞典

このページは、新 消防雑学事典 二訂版(平成13年2月28日(財)東京連合防火協会発行)を引用しています。
最新の情報ではありませんので、あらかじめご了承ください。


消防雑学事典
?何メートルから超高層建物?

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新宿副都心といえば、「超高層ビルの街」として多くの人に知られており、平成3年3月、東京都の自治と文化のシンボルとして落成した東京都庁新庁舎が仲間入りし、平成12年7月末日現在、超高層ビルは26棟となりました。
この東京都庁新庁舎は、第一本庁舎、第二本庁舎、都議会議事堂から構成されていますが、うち、第一本庁舎が高さ243.0メートル(48階)で、第二本庁舎が163.0メートル(34階)の超高層ビルです。

超高層建物のメッカ 新宿副都心
超高層建物のメッカ 新宿副都心


ところで、超高層ビルの「超高層」とは、何メートルからいうのでしょうか。
関係法令等を見ると、ガス事業法施行則第106条第二号イの規定に基づく建物ごとの区分を定めた告示及び建築基準法施行令第36条に定める建築の構造に関するものに限定しては、高さ60メートルを超える建築物と定義されています。

わが国の建築物関係法令は、大正8年4月制定の「市街地建築物法」で、外国の法令を基本としてつくられていましたので、長い間、100フィート(約31メートル)という高さ制限が、一般規則として存在していました。

しかし、昭和38(1963)年7月の建築基準法による特定街区の規制の改正及び昭和45(1970)年6月の建築基準法改正により、容積地区制が採用され、また、高さの制限が解除されたため、31メートルを超える建築物が続々と建築されることとなりました。

昭和43(1968)年4月、超高層ビル時代の曙と喝采をあびて「霞ヶ関ビルディング」が、わが国第一号の超高層建築物(147メートル・36階)として誕生しました。この建築物の登場によって、超高層という言葉が生まれたことから、一般的には100メートル以上のものを、超高層建築物と呼んでいます。

いずれにしても、わが国第一号の超高層建築物「霞ヶ関ビルディング」が誕生して以来年々増加し、日本各地に、100メートルのみならず200メートル以上の建物が続々と登場している昨今、高層建築物を中心にとらえた都市空間構想が、現実化されてきています。

時代は、着実に超高層建築物から超々高層建築物へと動いているようです。



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