このページの本文へ移動
東京消防庁ライブラリー消防雑学辞典

このページは、新 消防雑学事典 二訂版(平成13年2月28日(財)東京連合防火協会発行)を引用しています。
最新の情報ではありませんので、あらかじめご了承ください。


消防雑学事典
PA連携とは?

PA連携(愛称‥ファイヤ・クイック・エイド)とは、ポンプ車(Pumper)と救急車(Ambulance)が同時に出場するものであり、双方の頭文字から「PA」と名前をつけたものです。

東京消防庁では、平成12年4月1日から、早期にポンプ小隊等が救急現場に先着し、ポンプ小隊等と救急小隊が連携して傷病者の救出、救護処置を迅速かつ確実に行う行動をより充実させ、心肺機能が停止した傷病者に対して多くの救急資器材を必要とする高度な救命処置を行う場合や、階段・通路などが狭いために傷病者の搬送が難しい場合など、救急隊員のみでは対応が困難な事態に備えるため、要請の内容から必要と認められる場合には、救急車に加えてポンプ車などの消防車を同時に出場させ、救急隊と消防隊とが連携した救急活動を行うものです。
PA連携活動
PA連携活動

同時出場する消防隊には、救急処置に必要な酸素吸入器や人工呼吸器などの救急資器材が積載されており、また、救急技術の資格者が一名以上乗車することから消防隊による救護処置はもちろんのこと、心肺停止状態の傷病者に対する救命処置も可能です。

こうした消防隊の救護能力を活かした連携活動により、今後は傷病者の救出・救護処置がこれまで以上に素早く、確実に行われることとなります。

さらに、この方式を導入することにより、例えば近くにある消防署の救急車が出場してしまった場合でも、隣接する消防署の救急車が到着するまでの間に、消防隊が先に到着して心肺蘇生処置等を行うことができるため、到着時間の短縮や救命率のアップなど、都民生活の安全と都民サービスの向上を図ることができます。


戻る