第7章 風水害と雷
- かみなりが光ったり鳴ったりしたら……キッズ団員
- 第6章 大雨・かみなり・竜巻から身を守ろう……ジュニア団員
- 第4章 風水害……リーダー団員
この章の趣旨
- 雷や風水害は、情報収集と事前の備えが欠かせない。気象情報を適切に理解し、被害に遭わない行動を自発的に取れることを目指す。
基本科目 | 指導内容 | 達成目標 |
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防火・防災 |
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キッズ団員用カリキュラム
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ジュニア団員用カリキュラム
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リーダー団員用カリキュラム
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1 風水害や雷から身を守るポイント
風水害とは、強い風や大雨などによって起こる災害のことで、洪水、高潮、土砂くずれ、竜巻、突風などがあります。
風水害は、地震などの予想が難しい災害と違って、事前に情報収集ができる災害です。しっかりとした情報収集をして、対策をすることにより、余裕を持って行動ができるようになります。また、局地的に発生する風水害や落雷もあることから、天気予報による情報収集に加えて、自ら空の変化に注意を払い、いち早く危険を回避できるようになりましょう。
空の変化
- 真っ黒い雲が付いてきた。
- 雷の音が聞こえてきた。
- 急に冷たい風が吹いてきた。

空に変化が現れたら、次のことに注意しましょう。
(1)雷

- 雷が鳴ったら、建物の中や自動車などの乗り物の中にすぐに避難しましょう。木の下は大変危険です。
- 木や電柱から、4m以上離れてください。近くに避難する場所が無い場合は、姿勢を低くしましょう。

- 金属や、電気を通すカーボンファイバー性のテニスラケットや釣竿をもっているときは雷が鳴り始めたら手放し、避難しましょう。
- 自動車、バス、列車、客船、飛行機の中は丈夫な金属で囲まれているので安全です。ただし、客船に乗っているときは、デッキに出ないようにしましょう。

- ハイキングコース、登山コース、海岸などにいるときは落雷を受ける確率が高いので、出かける前には、天気予報に十分注意しましょう。
- 建物の中は、外にいるときよりも安全ですが、電灯、テレビなどすべての電気機器から1m以上離れ、部屋の真ん中で雷が過ぎ去るのを待ちましょう。
(2)竜巻
- 竜巻とは、雷やひょうをもたらすこともある、大気中の激しい渦巻です。
- 竜巻が近づくと、色々なものが猛スピードで飛んできます。人や車、あらゆるものが吹き飛ばされてしまいます。
- 近くの頑丈な建物に移動しましょう。
- 建物の中では、窓のない、1階や地下の部屋にいましょう。
- 窓や雨戸を閉めて、カーテンを引きましょう。
- 丈夫な机の下に入り、両腕で頭と首を守りましょう。
(3)急な大雨

- 急な大雨により、穏やかな川や小川の流れが、急に激しい流れに変わります。また、急に川の水が増えて、河原に取り残されたり、流されたりしてしまうこともあります。川のそばから、離れましょう。

- 激しい雨の中を歩くのは危険です。激しい雨が止むまで、雨宿りをしましょう。
- 浸水する危険があるときは、地下から早めに避難しましょう。避難のときに、地下を通る道(アンダーパス)を通行するのも注意が必要です。
2 天気の情報を集めよう
夏の終わりから秋にかけての台風ばかりではなく、季節の変わり目には、大気の状態が不安定になりやすく、台風が来た時のように、荒れた天気になることがあります。普段から天気予報に注意して早めの対策をしましょう。
「雨の強さと降り方」、「風の強さと吹き方」については、次のとおりです。
中止の決断は勇気を持ってしましょう!
キャンプなど、屋外での消防少年団活動を実施する時には、行き先の天気予報をよく確認しましょう。
また、行った先でも、天気予報での情報収集を続けるとともに、地元の人の言うことをよく聞いて、少しでも危険がありそうなときは、計画の変更や、中止の決断をしましょう。
消防少年団活動は、団員と指導者のみなさんの安全が第一です。
情報収集先の一例
- 気象庁ホームページの防災情報(天気予報、気象警報、ナウキャスト等)
屋外で活動する場合は、特にナウキャストにより竜巻、雷、強い雨の最新状況や予報を収集しましょう。ナウキャストは、10分毎に最新の天気の状況や、60分先までの予報が見られます。 - 環境省熱中症予防情報サイト


3 雨のときの注意報・警報の発令の流れ
区市町村から避難の情報が発表されていないか、天気予報で大雨になると言っていないか、屋外で普段と変わった様子がないかを確認しましょう。
普段と変わった様子というのは、例えば、道路に水があふれていたり、滝のように激しく流れていたりすることです。
横スクロールして確認できます。
問合せ先
- 防災安全課