消防救助機動部隊
消防救助機動部隊(通称:ハイパーレスキュー)は、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、震災時や大規模な特異災害に対応するため、平成8年(1996年)に創設されました。
震災等による建物の倒壊や土砂崩れなどの大規模災害に対応するほか、消火・救助・救急活動が同時に行える部隊です。
また、卓越した技術、能力を有する隊員で構成され、特殊車両、大型重機のほか、放射性物質、生物剤、毒劇物、爆発物などの特殊災害にも対応可能な装備を有し、通常の消防力では対応が困難な災害現場で、人命救助活動を行うスペシャリスト部隊です。
配置状況
第二、第三、第六、第八及び第九消防方面本部に配置されています。
部隊の概要
各部隊は共通して震災・大規模災害に対応する機能を有しており、それぞれの地域特性等や立地に応じた特徴があります。
第二消防方面本部消防救助機動部隊
当庁として初めて発隊し、木造住宅密集地域や京浜工業地帯を管内に有していることから、震災に伴う火災、倉庫火災、危険物火災(コンビナート)への対応力が強化されています。
第三消防方面本部消防救助機動部隊
NBC災害に対応可能なほか、テロ災害対応能力が強化されています。
第六消防方面本部消防救助機動部隊
木造住宅密集地域を管内に有していることや部隊が河川にアクセスしやすい立地にあることから、震災に伴う火災、水面上での水難救助への対応力が強化されています。
第八消防方面本部消防救助機動部隊
当庁として初めて発隊し、当庁で唯一、震災とNBC災害の双方に対応できるマルチハイパーレスキューとして機能が強化されています。
第九消防方面本部消防救助機動部隊
山岳地域や林野等を管内に有していることから、土砂災害及び林野火災への対応力が強化されています。
ワッペン(腕章)
セントバーナード犬「バリー号」は、アルプス山中で15年間に40名余もの人を救助したといわれ、世界中にその名を知られています。人命救助のためにあらゆる困難を克服し、災害に立ち向かう特別救助隊の姿が「バリー号」のイメージと重なることから、セントバーナード犬が東京消防庁各救助隊のシンボルとされました。消防救助機動部隊のワッペン(腕章)は、特別救助隊の腕章をベースに、高度な技術をイメージするため下地を金色にし、帯は重機を表すフック付きワイヤーとなっています。
問合せ先
- 広報課