町火消

2024年12月30日 更新

 町火消とは、いろは48組と本所 16組の総称で町屋の火災に従事した火消である。
 享保3年(1718年)10月18日、町奉行から各名主に対して、町火消設置の命が伝えられ、同年12月4日、町火組合が創設された。
 一方、これより以前、万治元年(1658年)10月28日、町火消制の始まりとみられるお触れが出されており、町人による消火活動は町火消組合創設の以前からも行われており、これらを店火消と呼んでいた。

町火消の組織

町奉行
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名主
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町役人
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頭取
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纏持
梯子持
平(龍吐水、玄蕃桶担当)
下足人(鳶口担当)

いろは組

 町火消は、創設当時は町火消組合といわれていたが、享保5年(1720年)8月7日、いろは組と改められた。いろは48文字のうちから「へ、ひ、ら、ん」の4文字を除き(「へ、ら、ん」は、発音が尾籠に聞こえ、「ひ」は火に通じる。)これに代えて「百、千、万、本」の4文字を加えて、いろは48組となった。
 文政9年(1826年)文京地区に属した町火消及び管轄等は、次のとおりである。

六番組

な組・む組・う組
な組
人足272人
春日町辺、伝通院門前町辺、其他寺社門前
む組
人足93人
御簞笥町、清水谷町、大塚町、三間町、茗荷谷、金杉町
う組
人足130人
関口水道町、築地片町、音羽町辺、小日向水道町

八番組

か組・た組
か組
人足333人
湯島辺、湯島天神門前
た組
人足243人
春木町、本郷1~6丁目、菊坂町、小石川片町、竹町、本郷金助町、古庵屋敷

九番組

れ組、そ組、つ組、ね組
れ組
人足225人
千駄木辺、同片町、宮永町
そ組
人足136人
駒込片町、追分町、丸山新町、白山前町、指夕谷町、南片町、其他寺社門前
つ組
人足109人
駒込浅嘉町、同片町、富士前町、看町
ね組
人足126人
七軒町、大原町、原町辺、火之番町、御駕籠町

問合せ先

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  • 防火管理係
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