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安全への方針

安全憲章




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安全憲章

全庁一丸となった安全文化の醸成に向けて、組織として目指すべき安全の理想像や方向性を定めた『東京消防庁安全憲章』を制定しました。

全職員から案文を募集し、安全統括会議での検討を経て制定されたこの安全憲章には、重要な5つのポイントが盛り込まれています。

目指す安全

“全ての人命を守り抜くこと”を目指す

災害から人命を救うためには、都民の皆さまはもちろん、職員の命も守らなければなりません。救える命を失った事故や、職員を失った殉職事故といった過去の重大事故を二度と起こさないという決意を込めました。

組織力の発揮

現場活動だけでなく、あらゆる業務の遂行が安全を築く

我々の目指す安全の実現には、全ての業務の遂行が必要です。例えば、予防業務などは、今この瞬間の命を守る訳ではありませんが、未来の誰かの命を救っている等、安全な東京の未来を築くためにはあらゆる業務を確実に遂行することが必要です。

現場力の発揮

想定外のリスクにも対処できる組織を目指す

消防業務は、想定外のリスクと向き合う場面が多くあるため、マニュアルやルールを守るだけでは対処できない場面もあります。想定外のリスクにも柔軟な現場力で対処できる、組織を目指します。

心理的安全性

心理的安全性のある職場が、組織力と現場力を発揮させる

組織力や現場力を最大限に発揮するために、自ら考え、行動できるよう心理的安全性のある明るく風通しの良い規律ある組織を目指します。

※心理的安全性:組織の中で、誰に対してでも安心して自分の考えや気持ちを発言できる状態をいいます。

一人一人の5つの行動

一人一人の小さな行動の積み重ねが安全な未来へ繋がる

目指す安全の実現に向けて、職員全員が当事者意識を持ち、主体的に取り組む決意を込め、職員から多く集まった意見を基に 守るべき5つの行動 を定めました。

ルールが出来た意味を考え、行動します。

ルールの背景や意味を理解することが、ルールを守ること、そして、ルールが適用できない状況でも対応できる現場力の発揮に繋がります。

互いに聴く耳を持ち、気づいたことは伝えます。

聴く耳とは、音として“聞く”のではなく、相手の意見や考えを“聴く”姿勢を表しています。情報を共有するためには、発信する側だけでなく、受け手がまず聴く姿勢を持つことが重要であり、それによって初めて気づきを伝えることに繋がります

進む勇気だけでなく、立ち止まる勇気を持ちます。

消防にとって、進む勇気は必要です。そして、懸念を感じた時に一度立ち止まることのできる勇気も持ち合わせることも必要です。

誰にでもミスは起こり得ることと理解し、助け合います。

ヒューマンエラーは結果であり原因ではありません。ミスをした個人への責任追及ではなく、背後要因に目を向け、協力し対策を打ちます。

気づきから学び、自らの成長と手順の改善を目指します。

安全は追求するものであり、成長と改善が必要です。事故や失敗だけでなく、何事もない日常の中での気づきを大切にします。

「セーフシティ」の実現に向けて 

安全への方針

職員一人一人の安全に対する意識を高め、組織全体に安全文化を醸成していくことは容易ではありません。私たち消防職員にとって安全は不可欠なものであると同時に、終わりなく高みを追求し続けるものです。

今後も全庁一丸となって、より質の高い消防行政サービスの実現を目指し、都民の皆さまと手を携えながら、東京の安全・安心を守り抜いていきます。