1.レイアウトの見直しと安全スペースの確保
レイアウトの見直し
家具の置き場所は、使いやすさ第一のレイアウトにしがちですが、併せて地震時の安全も考慮しておく必要があります。家具類を固定しておくことはもちろんですが、万が一固定していた器具がはずれて転倒や移動した場合でも、被害を受けにくいレイアウトの工夫を行うことが大切です。
- メインとなる避難通路は直線状に確保し、幅1.2m以上を確保しましょう。
- 避難通路、出入口周辺に転倒、移動しやすい家具類を置かないようにしましょう。
- 引き出しが飛び出すことで、つまずいてケガをしたり避難の妨げになることがあるので、家具類を置く方向にも注意しましょう。
- 避難誘導灯がどこからでも見えるよう、遮蔽物を置かないようにしましょう。
デスクまわりやオフィスの中央には、背の高い家具を置かないようにします。家具類はできるだけ人のいる場所と離しましょう。また、なるべく背の低い家具を選択しましょう。
安全スペースの確保
オフィス内で、なるべくものを置かない安全スペースを作っておきましょう。
緊急地震速報を受けた際は、予め定めた安全スペースへ退避し、姿勢を低くして身の安全を図りましょう。
安全スペースの例:廊下・エレベーターホール・会議室やミーティングエリアなど
2.オフィス家具類の対策方法
オフィス家具等の転倒防止対策の例
詳しくは、家具転対策ハンドブック「オフィス家具類の転倒・落下・移動防止対策」※をご覧ください。
※ 掲載内容
- 東日本大震災における東京都内のオフィス内の被害
- 家具の配置・物の置き方
- オフィスの安全スペース
- キャビネットの転倒防止対策
- 書架・物品棚・移動ラックの転倒防止対策
- コンクリート壁への固定方法
- 軽量鉄骨下地中空壁への固定方法
- フリーアクセスフロアで固定する場合
- 床材質と家具の転倒・移動
- デスク周辺での注意
- ローパーテーションの固定方法
- 複写機・複合機・デジタル印刷機の転倒・移動防止対策