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目で見る震災対策

3月11日 東日本大震災発生時の管内の様子

<地震発生直後の様子>

東京消防庁 第1号の深井戸消防水利として設置されています

 この井戸は、地下約150メートルの深さから地下水をくみ上げており、一般的に深井戸と呼ばれています。
深井戸は、地下の深い層(被圧帯水槽)から取水するため、地震による一時的な濁りが生じるとしても、井戸水そのものが枯渇することはありません。
 
また、井戸本体についても、地盤と同等の動きをする「地下工作物」であることから、地震に強いとされています。
 
揚水量は、毎分約1立方メートルで、大深度の地下には豊富な水が滞留していることから、長時間使用することができます。自家発電設備を電源としているので、地震による停電の影響を受けることなく、震災時の消防水利として有効に活用することができます。
 
ただし、水質の関係から、飲料水としては活用することはできません。

  
      
(管内事業所)   (はがれたタイルとひび割れ)      (倒れた自転車)

家庭の地震対策

この機会に家族で話し合いをもち、家の中を点検しましょう。

  • 家族での話し合い
  • けがの防止対策
  • 家屋・塀などの強度確認

家具類の転倒・落下防止対策

  • 転倒防止金具(L字家具やモクネジなど)で固定し、倒れにくくする。
  • 本棚や茶ダンスなどは、重いものを下の方に収納し、高い所に危険なものを乗せない。
  • 食器棚に収納されているガラス製品が転倒したり、すべり出さないよう防止枠等を設けておく。
  • サイドボード、食器戸棚等のガラスが飛散しないように、ガラス飛散防止フィルム等を貼る。

   
   L型金具       扉開放防止器具       ストッパー    ガラス飛散防止フィルム

震災後の生活を支える非常備蓄品


          食料品
 
  • 停電に備えて
    懐中電灯・ローソク
  • ガス停止に備えて
    簡易ガスコンロ・固形燃料
  • 断水等に備えて
    食料品・飲料水(ポリ容器などに)※1人1日3L目安

近所との協力体制

  • 「わが家の次はお隣の安否を確認」と言えるような隣近所との協力体制を話しておく。

防災訓練への参加

  • 防災訓練に参加して、身体防護、出火防止、救出・救助、応急救護、通報連絡や避難要領を身に付ける。

   
 初期消火訓練   応急救護訓練     煙ハウス    小中学校訓練 


消防からみなさんへのお願い

 大きな地震が起きると、電気、ガス、水道などのライフラインに被害が発生し、復旧や救援活動が順調に行われるまでは自力で生活することを考えなくてはいけません。
 消防署を含め、各防災機関等は、全力で復旧活動か救援活動を行いますが、みなさんのご家庭や職場でも、日頃から防災対策について話し合い、準備しておいてください。

119番通報がつながりにくい場合の対処法

 現在、東京消防庁災害救急情報センターにおける119番通報受付件数は、過去最高であった昨年を超える状況で推移しており、119番通報がつながりにくい時間帯も発生しています。

119番通報がつながりにくい場合には下記のような対応をしてください。

ア.119番通報時はつながるまで自分からは電話を切らないでください。

イ.不要不急の通報については、話を聞かずに切断する場合があります。

ウ.消防署所においても通報を受け付けています。

エ.緊急性を要しない消防に関する問合せは、119番通報ではなく管轄の消防署に連絡してください。

病院?救急車?迷ったら・・・#7119

 急な病気やけがをした場合に、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。

高めよう!地域の防災力

防災訓練で地域の防災力を高めよう!

体験で防災行動力を身につける

 防災訓練は、火災や地震の際に、地域住民が協力して「自分の町を自分たちで守る」ための訓練です。

いざという時、行動できるように、一人でも多くの方が、防災訓練を体験し身につけておくことが、被害の軽減・拡大防止につながります。

防災訓練には、消火訓練のほかに、避難訓練、救出訓練や応急救護訓練など様々な訓練があります。積極的に参加しましょう!

まちかど防災訓練

 みなさんのご自宅近辺の路上などを訓練場所とし、消火器やD級可搬消防ポンプ、スタンドパイプなどを活用し、ご近所同士で行う訓練が「まちかど防災訓練」です。身近な場所での実践的な訓練が「地域の防災力」を高めます。訓練に参加し、実際に体験してみましょう!!

消火器

 消火器は、「安全ピンを抜く」「ノズルを火元に向ける」「レバーを強く握る」という3つの動作だけで使用できます。
もっとも、身近でかつ迅速に対応できる消火用資器材です。

スタンドパイプ

 直接消火栓につなぐことで消火が可能で、消防車両が進入できない狭隘道路や木造住宅密集地などでは、火元直近の消火栓・排水栓を活用した有効な消火活動ができます。
毎分100リットル以上の放水ができ、軽量で操作も簡単です。

D級可搬消防ポンプ

 ポンプにつないだ吸管で水を吸い上げ、エンジンにより加圧し、ホースから放水する仕組みになっています。高い消火能力を持ち、1分間に130リットル以上の放水が可能で、操作方法も比較的易しいです。

思い立ったらすぐ体験!「防災館」

 防災館(池袋・本所・立川)は、無料で気軽に楽しみながら防災を学べる「体験型学習施設」です。館内には地震や消火、煙、応急手当などの体験施設があるほか、防災に関する展示や防災映画を見ることができます。

  • 池袋防災館 03‐3590‐6565
  • 本所防災館 03‐3621‐0119
  • 立川防災館 042‐521‐1119

問合せ先

  • 西新井消防署
  • 予防課
  • 防火管理係
  • 03-3853-0119