消防科学セーフティレポート第04号（昭和42年）

赤外線の入射で電気抵抗の変化するサーミスターボロメーターを用い、濃煙内の火源を探知する試作装置の煙濃度、温度を変えての性能試験結果

耐熱服の面体に関し、アクリル強化ガラスに金を真空蒸着したものなど、4種類を試作して実施した熱通過試験、蓄熱試験結果

液体燃料（主としてガソリン）を種々の条件のもとに燃焼させ、燃焼速度、火炎の高さ、輻射熱等を測定し、他の各種の実験値と比較した検討結果

噴霧消火法は、少量の水を活用し水損の少ない消火方法と言われている。ロイド・レイマン氏は、屋内火災の消火戦術として、水噴霧による間接攻撃法を説いている。間接攻撃法の成立しうる条件を見出すべく実験を試みたので、その結果を報告する。

超音波を用いた送信機を出入口付近に置き受信機で受信しながら進入し、濃煙中で出入口の方向を探知するもので、その性能の把握実験結果

こんろ敷板、側壁面の木質部の過熱によって発生したと思われる火災事例から、こんろ使用中の敷板、側壁板の供給熱量に対する表面温度上昇測定結果

硝化綿カラーチップは易燃性であり、また添加する顔料により危険性が異なることから、10種類のNCカラーチップの発火点等の熱に関する特性把握試験結果

高度さらし粉及び高度さらし粉にアンモニア塩等の混触危険のある薬品を添加させた時の出火危険の把握実験結果

金属ナトリウム等の金属火災は消火が困難なことから、乾燥砂、強化液、TEC、ガラス粉末等22種類の消火剤を使用しての消火実験結果

LPガスの災害に対する対策の資料を得るため、噴出漏洩ガスの流動拡散状況、引火爆発危険の排除、爆発した際の水噴霧での火炎伝播防止方法の把握実験結果

高膨張性泡沫消火装置に付属する泡原液吸入用のラインプロポーショナーの試作実験、建物開口部と送泡管との間隙を密閉し泡の漏洩を防止する密閉袋の試作結果

大量噴霧消火装置については、昨年1号機を試作し、所報3号で紹介したところであるが、今回機構の改良を加えたので、その概要を紹介する

濃煙熱気の進入に際し、服内に空気を送り込む耐圧ホース及び圧縮空気タンクを備えたコンプレッサー装置等から構成される耐煙服の試作、性能試験結果