消防科学セーフティレポート第05号（昭和43年）

アルミックス防火服とネオプレン防火服について、乾湿状態における熱的効果、服地の引張強さと耐久性、耐薬品性、RI汚染に関する実験結果

第1報の試作機に集光部及び電子回路に改良を加え、温度特性、一般可視光線による不感知特性、一般空気中の火源感知特性を測定した実験結果

高膨張泡剤に適する界面活性剤を選択し、界面活性剤相互を混合した場合の配合比の検討と、泡安定性、水温による泡の安定度を求めるための実験結果

ラウリルアルコールの添加により、泡の安定性が確認されたことから発泡に適した泡剤の濃度の測定結果

LPガスボンベ貯蔵庫周辺での火災発生時、貯蔵庫内部におよぼす影響、ボンベが受ける熱的影響、50㎏ボンベの爆発危険把握実験結果

消防法別表に定める第4類（可燃性液体）の引火点測定に用いる三種類の引火点試験器を用いて実施した六種類の試料の測定結果比較

各種薬剤を用い水噴霧による消煙装置を試作し、水噴霧による消煙効果を基準とし、塩化物、炭酸塩等を消煙剤として混合した場合の消煙効果の比較実験結果

オガ屑、オガ屑に界面活性剤その他を処理したもの三種、セルロ－ズパウダー、多孔質パーライトなど吸着剤に油を吸収させて回収処理する方法に関する結果報告

わが国の自動車産業は、戦後最もめざましい発展を遂げた産業であり、自動車の保有台数も昨年6月に1000万台を突破した。自動車火災も毎年1000件程度は発生している実情にあり、鈴鹿トンネルにおける火災など重大な被害をもたらしたものもある。

昭和40年より研究を開始し、再三にわたる試作性能実験を行い、逐次近代装備としての形態を整え、効果を収めてきたが、追加性能実験を行ったのでその概要を報告する。

前年度の改良型を試作し、赤外線乾燥炉を熱源とし、着用時の服内の温度上昇の測定及び着用時の感想結果

屋外の可燃性液体の貯蔵タンクの側壁に泡消火用のノズルを引掛け、ノズル先端をタンク内に向け、泡放射することが可能な三脚式の消火装置の開発結果

東京消防庁で使われているノズルに21型ノズルがある。この噴霧ノズルは、広角噴霧にした場合、中空状態になり、消火効果が半減するきらいがある。また、噴霧ノズルによる直状放水は、破壊力が減少することから、ノズルを開発したので、構造・性能について紹介する。

布製の袋（水のう）に、1袋あたり約5立方メートルの水を入れて堤防状とし、これを必要な長さに連結築堤する連結水のうの開発実験結果

大規模火災における泡の消火効果、及び排煙効果を把握するため、間口5.8ｍ、奥行8.2ｍ、高さ3ｍの燃焼実験室を使用した消火性能把握実験結果