大きな地震が発生したときに生じる、周期(1往復するのにかかる時間)が長い揺れのことを「長周期地震動」と言います。
建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があり、高層ビルの固有周期は長いため、長周期地震動と共振しやすくなっています。
そのため、長周期地震動が起こると高層ビルは大きく揺れてしまいます。
※ 詳しくは、気象庁ホームページ「長周期地震動について」(外部サイト)
【家具転対策PV】その時家具が凶器になる!(マンション編)
東日本大震災での都内における階層別の家具類の転倒・落下・移動の発生率
(東京消防庁調べ)
東日本大震災の発生後、東京都内で行ったアンケート調査では、高層階になるほど家具類が転倒・落下・移動している割合が高くなることが分かりました。(詳しくはこちら)
(※注 免震機能の無いマンションにおける対策未実施家具類について調査したもの)
熊本地震での階層別の家具類の転倒・落下・移動の発生率(東京消防庁調べ)
また、平成28年に発生した熊本地震では、家具転対策を実施していない家具類の階層別の転倒・落下・移動の発生率を調査したところ、免震機能の無いマンションでは、高層階になるほど家具類が転倒・落下・移動している割合が高くなることが分かりました。(詳しくはこちら)
こうした結果は、長周期地震動が一因と考えられます。高層階は、より一層家具転対策が重要です!
地震により高層階でケガをした場合は、エレベータが止まるため、救助・避難に「時間・人手・労力」がかかるなど、多くの苦難が生じます!