熱中症に注意
熱中症の統計資料
年別の救急搬送人員
東京消防庁管内※では過去5年間(各年6月から9月まで)に、熱中症(熱中症疑い等を含む)により30,328人が救急搬送されました。令和6年の熱中症による救急搬送人員は、これまで最多だった平成30年の7,960人を超え、過去最多となる7,993人(速報値)でした。猛暑だった令和5年と比較すると881人増加しています(図1)。
東京都のうち稲城市と島しょ地区を除く地域

月別の救急搬送人員
令和6年の7月は過去5年間の7月の中で最も多く、全体で見ても令和2年の8月に次ぐ4,258人が救急搬送されました(図2)。

気温・WBGTと救急搬送人員
熱中症による救急搬送人員と気温・WBGTの状況を見てみると、令和6年6月から9月末までの間で真夏日(30℃以上)の日数は80日、猛暑日(35℃以上)の日数は20日ありました。
1日に熱中症により100人以上が救急搬送された日数は32日ありました。
1日の熱中症による最多救急搬送人員は、7月8日と7月20日の303人で、それぞれの最高気温は7月8日が36℃、7月20日が35.8℃でした(図3)。
東京都の気象観測地点は東京での計測値を使用(計上)しています。

気温別の救急搬送人員
救急要請時の気温と救急搬送人員では32℃台と33℃台の時に1,300人以上が救急搬送されています(図4)。

救急要請時の気温と湿度
図5は令和6年6月から9月末までに熱中症で救急搬送された7,993人の救急要請時の気温と湿度を表したもので、赤い色が濃いほど救急搬送が多いことを表しています。
概ね、気温は28℃から35℃まで、湿度は50%から80%までの範囲で救急搬送人員が多く分布していることがわかります。
また、気温が高くなくても湿度が高いと救急搬送されていることがわかります。

時間帯別の救急搬送人員
12時台が873人と最も多く、11時台から15時台は700人以上と多くなっています(図6)。

年代・年齢区分別の救急搬送状況
年代別では、80歳代が1,886人と最も多く、次いで70歳代が1,530人となっています。
人口10万人あたりの救急搬送人員では70歳代から増加し、90歳代が最多の結果となりました(図7)。

年齢区分別では、65歳以上の高齢者が4,426人で全体の半数以上を占め、そのうち7割以上にあたる3,322人が75歳以上の後期高齢者でした(図7-2)。高齢者と後期高齢者の救急搬送人員も過去最多となりました。

救急搬送時の初診時程度
救急搬送された7,993人のうち約4割にあたる2,926人が入院の必要があるとされる中等症以上と診断されています。重症以上は227人で、そのうち48人は生命の危険が切迫しているとされる重篤と診断され、3人が亡くなっています。(図8-1)。

また、65歳以上の高齢者は、約半数の2,124人(48.0%)が中等症以上と診断されています(図8-2)。

初診時程度とは・・・
軽 症:軽易で入院を要しないもの
中等症:生命の危険はないが、入院を要するもの
重 症:生命の危険が強いと認められたもの
重 篤:生命の危険が切迫しているもの
死 亡:初診時死亡が確認されたもの
熱中症の発生場所
救急要請時の発生場所では、「住宅等居住場所」が2,885人で全体の36.1%を占め、最も多く、次いで「道路・交通施設等」が2,774人で34.7%を占めていました。65歳以上の高齢者で見てみると「住宅等居住場所」が2,124人で、約半数を占めています(図9)。

過去5年間の年齢区分別発生状況
過去5年間の年齢区分別の救急搬送人員では、令和6年は前年に比べ、6歳から18歳までの区分は減少しましたが、他の年齢区分では増加しました。特に65歳以上の高齢者の増加が多いことが分かります(表1)。

問合せ先
- 防災部
- 防災安全課
- 生活安全係
- 03-3212-2111(内線4207)