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王子消防署の歴史


 王子消防署の始まりは今から遡ること約130年前の明治27年12月、勅令及び消防組規則が制定されたことによります。当時を著す文献によれば、管轄していた区域は北豊島郡王子村で、とび職約1,100名で王子消防組が組織されました。昭和20年1月には、本署・赤羽・袋町・志茂町・十条の各出張所と稲付・豊島の各機関員派出所となり、戦時下で最大規模の消防力でした。3年後の昭和23年、消防組織法の施行により23区内を管轄区域とする東京消防庁が誕生し、それまで警視庁消防部の管理のもとにあった王子消防署は、東京消防庁管理下の消防署として新発足しました。昭和24年4月には化学工場などの危険物火災に対応するための化学車が配置となり、泡状の消火剤を放水するための消火剤や資器材が積載されています。昭和29年10月には赤羽消防署が新設されたため、志茂町・袋町・稲付の各出張所は赤羽消防署の所属となり、王子消防署の出張所は十条出張所のみとなりました。

 十条出張所は昭和19年に新設され、昭和44年2月28日には現在の場所に移設されました。当時はポンプ車2台の配置でしたが昭和45年5月15日に救急車1台が配置され、合計3台の車両で運用しています。また、平成16年12月には東京消防庁に20隊しかない(現在は66隊)特別消火中隊として発隊しました。

 東十条出張所は昭和37年5月10日に新設され、50年以上経過した現在でもその構造はほとんど変わっていません。当初はポンプ車1台の配置でしたが、現在はポンプ車2台で運用しています。住宅街の中に位置しており、地域住民との関わりを特に大切にしています。

旧王子消防署(出典:新修北区史 P514~P515)



現在の王子消防署(令和3年7月22日撮影)



出張所前の展示物の様子




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