このページの本文へ移動

東京消防庁

エアゾール缶等による火災・事故をなくそう

エアゾール缶等による火災・事故をなくそう

≪エアゾール缶等に関わる火災及び事故の発生状況≫

1 火災の発生状況

エアゾール缶及び簡易型ガスこんろ燃料ボンベ(以下「エアゾール缶等」という。)による火災は過去10年間で1,086件発生しています。平成23年の155件から減少傾向で推移し、平成29年から令和元年までは100件を下回りましたが、令和2年は101件発生しています(図1)。

図1 エアゾール缶等による火災発生件数の推移(過去10年間)
図1 エアゾール缶等による火災発生件数の推移(過去10年間)

令和2年中のエアゾール缶等による火災の主な原因は、「穴開け」が最多の30件(29.7%)、次いで「ごみ収集車」の14件(13.9%)などとなっています。過去10年間でみると「ごみ収集車」は359件(33.1%)、「穴開け」は253件(23.3%)でこの2項目で半数以上を占めています(表1)。

イメージ
表1 エアゾール缶等による過去10年間の火災発生状況
火災発生要因 平成
23年
平成
24年
平成
25年
平成
26年
平成
27年
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
令和
2年
合計
ごみ収集車※1 77 52 51 45 41 32 16 14 17 14 359
穴開け※2 23 26 30 29 25 36 21 20 13 30 253
その他(廃棄) 11 6 8 3 8 3 2 2 3 3 49
暖房器具近接 7 6 7 5 5 3 5 10 7 8 63
厨房器具近接 3 7 8 10 2 3 5 9 7 4 58
装着不良 9 4 7 8 5 4 4 7 5 7 60
その他※3 25 17 18 21 26 31 19 29 23 35 244
合計 155 118 129 121 112 112 72 91 75 101 1,086

※1 「ごみ収集車」とは、エアゾール缶等の廃棄方法や分別が不十分であったため、ごみ収集車内で発生した金属の火花が残存ガスに引火し出火したものです。

※2 「穴開け」とは、エアゾール缶等を廃棄する目的で、缶に穴を開けた際に、近くで使用していたガスこんろの炎等が、噴出した残存ガスに引火し出火したものです。

※3 その他には、「取扱不適」などを含んでいます。

令和2年中の火災を発生させた行為者63人(不明を除く。)を年代別でみると、70歳以上の19人が最も多く、次いで40歳代の16人となっています(図2)。

また、過去10年間のエアゾール缶等に起因する火災による死傷者は564人で、死者が2人、負傷者が562人発生しています。このうち中等症以上のけがを負った人(死亡を除く。)が4割以上を占め、顔や気道などにやけどを負っています(表2、表3)。

図2 行為者年代別発生状況
表2 エアゾール缶等による火災の死傷者発生状況(過去10年間)
年別 火災件数
(件)
死傷者数合計
(人)
負  傷  者  数  (人) 死亡
(人)
中等症以上の負傷者数
(死亡を除く。)
(人)
中等症以上の割合
(死亡を除く。)
(%)
小計 重篤 重症 中等傷 軽症
平成23年 155 62 62 1 9 14 38 - 24 38.7
平成24年 118 41 41 - 8 16 17 - 24 58.5
平成25年 129 55 55 3 6 17 29 - 26 47.3
平成26年 121 61 60 1 7 21 31 1 29 48.3
平成27年 112 59 59 1 6 17 35 - 24 40.7
平成28年 112 73 73 1 4 27 41 - 32 43.8
平成29年 72 42 41 2 3 11 25 1 16 39.0
平成30年 91 57 57 2 3 15 37 - 20 35.1
令和元年 75 51 51 3 3 14 31 - 20 39.2
令和2年 101 63 63 2 4 19 38 - 25 39.7
合計 1,086 564 562 16 53 171 322 2 240 42.7
表3 エアゾール缶等による火災の受傷部位別負傷者数(過去10年間合計)
受傷部位 熱(火)傷 擦過傷(創) 気道炎 挫傷(創) 咽喉炎 切創 一酸化炭素中毒 眼炎 その他 合計
顔部 154 - - 1 - 1 - 2 1 159
気道 85 - 6 - 5 - - - 11 107
手部(手のひら) 71 3 - 1 - 2 - - - 77
前腕部(肘から先) 59 - - - - - - - 1 60
上半身 33 - - - - - - - - 33
全身 24 - - - - - 4 - 4 32
上腕部(肘から上) 27 1 - - - - - - - 28
頭部 21 - - 1 - 1 - - 3 26
足部 12 1 - 1 - - - - 1 15
下腿部(膝から足首) 12 1 - 1 - - - - - 14
その他 9 - - - - - - - 4 13
合計 507 6 6 5 5 4 4 2 25 564

2 事故の発生状況イメージ

エアゾール缶等による事故※は過去10年間で98件発生しています。「その他」を除く過去10年間の事故原因を見ると、最も多いのは廃棄するためにエアゾール缶等に穴を開けた際に噴出した残存ガスに、ガスこんろ等の炎が引火してやけどを負うなどの事故で、29件発生しています(表4)。

※ 「事故」とは、火災に至らず、やけど等のケガを負ったものです。

表4 過去10年間のエアゾール缶等による主な原因別事故件数
主な原因 平成
23年
平成
24年
平成
25年
平成
26年
平成
27年
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
令和
2年
合計 割合
(%)
穴開け 2 10 1 3 - 5 2 6 - - 29 29.6%
その他(廃棄) - - 2 2 1 2 3 - - - 10 10.2%
厨房器具近接 3 2 3 1 - - - 3 - 2 14 14.3%
暖房器具近接 - - - - - - - - - - - 0.0%
装着不良 - 2 - - - - - - - - 2 2.0%
その他
(取扱不適含む)
4 6 4 6 3 7 7 2 3 1 43 43.9%
合計 9 20 10 12 4 14 12 11 3 3 98 100%

≪近年発生したエアゾール缶等に起因する火災・事故事例≫

● 事例1

自宅居室内で、電気ストーブのガード付近に殺虫剤を置いた状態で電気ストーブを使用したため、殺虫剤が熱せられ、スプレー缶の内圧が高まって破裂し、漏れたガスに引火し出火した。
(建物部分焼)

(70歳代 重篤)

● 事例2

入浴中に害虫が出たため、殺虫剤を噴射したところ、殺虫剤から噴出されたガスに風呂釜の種火が引火し出火した。
(建物ぼや)

(30歳代 負傷者なし)

● 事例3

IHコンロ上にガスボンベを置いたままIHコンロで調理をしていたところ、ガスボンベが加熱され破裂し、ボンベの破片で受傷した。

(20歳代 中等症)

● 事例4

車両のバッテリー交換作業中に、バッテリー端子付近に潤滑スプレーを噴射しようとしたところ、突然炎が立ち上がり、受傷した。

(60歳代 軽症)

● 事例5

台所で鍋を火にかけていた際に、虫が鍋の上部に飛んできたため殺虫剤を噴射したところ、調理中の火がガスに引火し、受傷した。

(50歳代 軽症)

≪エアゾール缶等の火災・事故を防ぐために≫

  1. エアゾール缶には、LPGなどの可燃性ガスが噴射剤として使われている製品が多いので、使用前に必ず製品に記載されている注意書きを確認してください。(エアゾール製品は、本来の用途以外に使用しないでください。)
  2. やむを得ず使い切らずに捨てる時には、火気のない通気性の良い屋外で残存ガスがなくなるまで噴射し廃棄してください。
  3. エアゾール缶等を廃棄する場合は、必ず中身を使い切り、各区市町村が指定するごみの分別を守って捨ててください。
  4. エアゾール缶等は、厨房器具や暖房器具付近の高温となる場所や、直射日光と湿気を避けて保管し、厨房器具や暖房器具等の付近では使用しないでください。
  5. カセットボンベは、カセットこんろ本体に正しく装着されていることを確認してから使用してください。
  6. カセットこんろを複数並べて鉄板をのせること、カセットボンベカバーを覆うような大きな鍋等の使用や、練炭等の炭おこしは、燃料ボンベが過熱され、破裂する危険がありますので絶対に行わないでください。

※ 火災を防ぐためにガス抜きキャップを使ってエアゾール缶等の中身を出し切る廃棄方法を、一般社団法人日本エアゾール協会のホームページで紹介しています。
 詳細は、下記のQRコードから確認できます。

  • 必ず中身を使い切りましょう
  • 一般社団法人アゾール協会HP
  • QRコード
    一般社団法人
    日本エアゾール協会HP

↑このページのトップへ戻る