背景色を白に変更背景色を黒に変更背景色を通常に戻す文字サイズを縮小文字サイズを標準に戻す文字サイズを拡大

東京消防庁 広報とうきょう消防(第3号)

東日本大震災その時・・・

都内は・・・

千代田区で震度5強の大きな揺れを観測し、東京消防庁管内においても地震に伴う火災、救助、救急事案が多数発生しました。

また、江東区内の一部で土砂が噴出するなど液状化による被害も発生しました。津波による被害はありませんでしたが、中央区晴海では1.5mの津波を観測しています。

都内で発生した火災

東京消防庁管内では、東日本大震災に伴い余震も含め34件の火災が発生しました。

事例1 電気ストーブ・ガステーブル

地震により室内の本棚が倒れて、本棚から落ちた雑誌などが電気ストーブの上に落下し電気ストーブのスイッチが入り、まわりに落ちた雑誌に着火して出火しました。

また、同様にキッチンで転倒した棚が、ガステーブルの点火スイッチを押下したため点火し、棚に積まれていた布に着火して出火した事例もありました。

事例2 観賞魚用水槽のヒータ

地震の揺れで観賞魚用水槽が転倒し、水槽内にあった観賞魚用ヒータが衣類の上に落下し、衣類と接触して過熱し出火しました。

事例3 白熱灯スタンド

地震で白熱灯スタンドが転倒して、布団に接触し、出火しました。

都内で発生した救急搬送

<東日本大震災における救急搬送状況 東京消防庁管内>

<東日本大震災における救急搬送状況 東京消防庁管内>

東京消防庁管内では、東日本大震災で195名の方が救急車などにより搬送されました。地震時、避難の際に階段で転倒したり、あわてて避難しようとして足をすべらせ転倒し、けがをした方が多数発生しました。

また、仕事中に会社の書類棚が倒れたり、自宅内で寝ていたところ、鏡台が倒れてきてけがをするなど、地震により家具類が転倒・落下して、けがをした事案も多く発生しました。

その他、外へ避難した際に、外壁やブロック塀が崩れて体に当たりけがをした方や割れたガラスを踏み、けがをした方もいました。

津波から身を守るには?

  1. テレビやラジオなどの津波警報に注意しましょう。
  2. 海岸近くにいる時は、急いで近くの高台やビルの高層階、指定の避難場所に避難しましょう。
  3. 津波は、すぎ去ったからといって安心はできません。しばらくは避難したところから離れないようにしましょう。
一人ひとりが地震に備えよう。

東日本大震災や過去に起きた地震における災害の教訓を踏まえて、私たちが今できることは、少しでも被害を軽減することができるよう、一人ひとりが地震に備えることです。いつか準備しようではなく、今準備しておくことが大切です。

自分自身と大切な家族そして地域を守るために、しっかりと地震に備えましょう。

<防災メモ/外出時に地震が発生したら…>

「防災メモ」は、「Miniコラム」の「避難場所と避難所の違い知っていますか?」をご覧頂き、ダウンロードしてご活用ください。

防災メモ外出時に地震が発生したら・・・
東京消防庁>広報とうきょう消防(第3号)
Copyright (C) 2011 Tokyo Fire Department.All Rights Reserved.