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東京消防庁  広報テーマ (12月号) テーマ1 年末年始の救急事故をなくそう
  救急車の適正利用にご協力を!
  餅などによる窒息事故に注意
  病院へ行く?救急車を呼ぶ?迷ったら #7119
テーマ2 冬季のガソリン・灯油の取扱いに注意しよう
  ガソリンなどの危険物を取り扱う際には静電気に注意しましょう。
  セルフスタンドを安全に利用するために
  灯油を石油ストーブに入れる時は、ストーブを消火しましょう。
テーマ3 ご自宅の家具転対策を実施していますか?
  昨年は大阪府北部を震源とする地震と平成30年北海道胆振東部地震が発生!!
  家具転対策の器具にはどのようなものがあるの?
  家具転対策についてもっと知りたい

年末・年始の救急事故をなくそう

年末・年始の救急事故をなくそう

救急車の適正利用にご協力を!

1 増え続ける救急出場

平成30年中の東京消防庁救急隊の出場件数は818,062件で、救急業務を開始した昭和11年以来、初めて80万件を超え過去最多を記録しました。これは1日あたり約2,241件、約39秒に1回の出場があったことになります(図1)。

年間出場件数等(平成26年〜平成30年)

図1 年間出場件数等(平成26年〜平成30年)

2 冬期は救急出場件数が増加します!

月別の救急出場件数をみると、7月、8月の夏期に増加し、気候の穏やかな秋にはいったん減少するものの、12月、1月の冬期に再び増加しています(図2)。
冬期に救急要請が増加する原因としては、インフルエンザ等の感染症の流行や、積雪、路面凍結による転倒等が考えられます。その他にこの時期特有の事故として、忘年会や新年会等における急性アルコール中毒や、餅を喉につまらせたことによる窒息事故等があります。

月別出場件数(平成30年)

図2 月別出場件数(平成30年)

3 救急車の現場到着時間と救命率

東京消防庁では、119番通報で救急車の要請を受けると、対応可能な最も近くの救急車を出場させています。救急要請が増加すると近くの救急車が全て出場中となり、遠くから救急車が出場することで、到着までに時間がかかってしまいます。
 平成30年中の救急車が出場してから現場に到着するまでの時間は7分02秒で、救命曲線をみると、救急車が来るまで救命処置がされなかった場合、命が助かる可能性は10%程度となっています(図3)。

救命曲線

図3 救命曲線

4 救急車の要請理由

救急車が搬送した方のうち、入院を必要としない軽症の割合は50%以上を占めています(図4)。アンケート調査の結果では、救急車を要請した理由として、「生命の危険があると思った」など緊急性がある理由が多い反面、「交通手段がなかった」「救急車で病院に行った方が優先的に診てくれると思った」など緊急ではない理由も見受けられました。このような状況が進むと、救急車の到着が遅くなり、救えるはずの命が救えなくなる危険性が高まります。

初診時の傷病程度

図4 初診時の傷病程度

5 救急車の適正な利用のお願い

救急車の出場件数は毎年増え続けていますが、出動できる救急車の数には限りがあります。もし、緊急性のない救急車の利用が増えると、本来近くから駆け付けるはずの救急車がいなくなってしまいます。本当に必要な人が利用できるよう、救急車の適正な利用を心がけましょう。

救急車はこんなときに

6 救急搬送トリアージについて

救急隊は、傷病者に緊急性が認められないと判断された人には、同意を得て自らの受診をお願いする「救急搬送トリアージ」を実施しています。救急隊が緊急性の高い傷病者に対して、迅速かつ的確に対応していくためご理解とご協力をお願いします。

救急搬送トリアージについて

7 テツandトモさんと学ぶ!救急車の適正利用!

救急車の適正利用についてご理解いただくために作成したプロモーションビデオ「テツandトモと学ぶ!救急相談センターと東京版救急受診ガイド」が、救急医療週間の令和元年9月8日から9月14日の間、都営地下鉄全線の電車内ビジョン広告に掲載されました。東京消防庁公式ホームページから観ることができます。ぜひご覧ください。

ビデオライブラリー

テツandトモさんと学ぶ!救急車の適正利用!

餅などによる窒息事故に注意

毎年12月から1月にかけて餅など1)による窒息事故が多くなります。

東京消防庁管内2)では、平成26年から平成30年までの5年間に、餅などをのどに詰まらせて、482人が救急搬送されています。

特に高齢者(65歳以上)が多く、約9割を占めています。

年末年始には、餅を食べる機会が増えるので、注意が必要です。

1)団子等も含みます。

2)東京都のうち、稲城市、島しょ地区を除く地域

1 年別の救急搬送人員

過去5年間で餅などをのどに詰まらせて救急搬送された方は482人おり、9割以上の方が65歳以上の高齢者です(図5)。

年別の救急搬送人員(平成26年から平成30年中)

図5 年別の救急搬送人員(平成26年から平成30年中)

2 月別の救急搬送人員

過去5年間で月別にみると、最も多いのは1月で184人、次いで12月が68人となっており、冬場に多くなっています(図6)。

月別の救急搬送人員(平成26年から平成30年中)

図6 月別の救急搬送人員(平成26年から平成30年中)

3 年齢層別の救急搬送人員

過去5年間に救急搬送された人の年齢層(5歳単位)をみると、65歳以上から急激に増加し、80歳代に最も多く発生していることが分かります(図7)。

年齢層別の救急搬送人員(平成26年から平成30年中)

図7 年齢層別の救急搬送人員(平成26年から平成30年中)

4 救急搬送時の初診時程度別搬送人員

過去5年間の餅などによる事故では、救急搬送人員の約7割が中等症以上と診断されています(図8)。

救急搬送時の初診時程度別割合(平成26年から平成30年中)

図8 救急搬送時の初診時程度別割合(平成26年から平成30年中)

餅による事故を防ぐポイント

  • 餅は小さく切って、食べやすい大きさにしましょう。
  • 急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込みましょう。
  • 乳幼児や高齢者と一緒に食事をする際は、適時食事の様子を見るなど注意を払うよう心がけましょう。
  • 餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んで喉を潤しておきましょう。
  • いざという時に備え、応急手当の方法をよく理解しておきましょう。

事故事例

事例1

自宅で串団子を食べていたところ、突然のどに詰まらせ苦しそうにして意識を失った。
【70代・重篤】

事例2

飲酒しながら、餅入りのうどんを食べていたところ、餅がのどに詰まった。
【70代・軽症】

応急手当の方法

チョークサイン

チョークサイン

窒息を起こし、呼吸ができなくなったことを他の人に知らせる世界共通のサイン。

チョークサインを出しているとき、声を出せないとき、顔色が急に真っ青になったときなどは、食べ物などにより気道が塞がれていることが疑われます。そのようなときは大きな声で助けを呼び、119番通報とAEDの搬送を依頼し、直ちに気道異物除去を始めます。

呼びかけて反応があれば・・・

  1. 1 まず咳をすることが可能であれば、できる限り咳をさせます。
  2. 2 咳もできずに窒息しているときは、年齢・性別に関係なく実施可能な背部叩打法(はいぶこうだほう)を行いましょう。

【背部叩打法の実施手順】

  1. 1 胸もしくは下あごを支えて突き出し、あごを反らせます。
    傷病者が倒れている場合は、傷病者を手前に引き起こして横向きに寝かせ、自分の足で傷病者を支えます。片手で傷病者顔を支えます。
  2. 2 もう片方の手のひらの付け根で、傷病者の肩甲骨と肩甲骨の間を強く4〜5回、迅速に叩きます。
  3. 3 回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。

背部叩打法の実施手順

呼びかけに反応がない場合又は、反応がなくなった場合は・・・

ただちに心肺蘇生を開始してください。

病院へ行く? 救急車を呼ぶ? 迷ったら…「#7119」

東京消防庁救急相談センター(#7119)

(1) 「#7119」東京消防庁救急相談センター

年末年始は救急出動が多発する時季です。
急な病気やけがで「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、東京消防庁救急相談センターを開設しています。
 東京消防庁救急相談センターでは、これらの相談に、救急相談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が、24時間・年中無休で対応しています。
 受付番号#7119は携帯電話、PHS、プッシュ回線からご利用いただけます。
その他の電話、または繋がらない場合、23区は03(3212)2323、多摩地区は042(521)2323からご利用ください。

救急相談センターの業務内容

(2) 東京版 救急受診ガイドについて

東京消防庁救急相談センターでの電話による救急相談に加え、東京版救急受診ガイド(ウェブ版・冊子版)を提供しております。
これは、主な19の症状について、利用者の方自らが症状をチェックしていくことで、病気やけがの緊急度などに関するアドバイスが得られるサービスです。
冊子版の他にいつでも利用できるように、下記のQRコードを携帯電話またはスマートフォンで読み取り、アドレスを登録しましょう。

東京版救急受診ガイド(冊子版)

ウェブ版の利用方法・サービス内容

QRコード

※緊急性があると思われる場合は、ためらわず救急車(119番)をお呼びください。

(3) 東京版 救急受診ガイド(英語・ウェブ版)について

東京消防庁は、平成30年3月より、都内で外国の方が急な病気やけがをした際に、 安全・安心を提供するツールとして、自身で症状の緊急性を判断できる東京版救急受診ガイド(英語・ウェブ版)を当庁ホームページで提供しています。
東京版救急受診ガイド(ウェブ版)と同様に、主な19の症状について、利用者の方自らが質問に答えることで、ご自身の症状の緊急性や受診科目、受診する時期などを確認できます。

東京版救急受診ガイド(英語・ウェブ版)パソコン・スマートフォン用URL

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-kyuuimuka/en_guide/main/index.html

東京版救急受診ガイド(英語・ウェブ版)