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東京消防庁

電気ストーブ火災を防ごう

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≪エアゾール缶等に関わる火災及び事故の発生状況≫

1 火災の発生状況

エアゾール缶及びカセットボンベ(以下「エアゾール缶等」という。)による火災は過去10 年間で 1,161 件発生しています。平成 22 年に 176 件を記録しましたが、平成 23年以降減少傾向で推移しており、令和元年は平成 22 年と比較して 57%減となる 75 件の発生で、平成 29 年以降 100 件を下回っています(図1)。

図1 エアゾール缶等による火災発生件数の推移(過去 10 年間)
図1 エアゾール缶等による火災発生件数の推移(過去 10 年間)

令和元年中におけるエアゾール缶等による火災の主な原因は、最多が「清掃車」の 17 件(22.7%)、次いで「穴開け」の 13件(17.3%)などとなっています。過去 10 年間でみると「清掃車」は 449 件(38.7%)、「穴開け」は 246 件(21.2%)でこの2項目で6割近くを占めています(表 1)。

火災発生要因の「清掃車」とは、エアゾール缶等の廃棄方法や分別が不十分であったため、清掃車内で発生した金属の火花が残存ガスに引火し出火したものです。
 また、「穴開け」とは、エアゾール缶等を廃棄する目的で、缶に穴を開けた際に、近くで使用していたガスこんろの炎等が、噴出した残存ガスに引火し出火したものです。

 
表1 エアゾール缶等による過去 10 年間の火災発生状況
火 災 発 生 要 因 平成
22年
平成
23年
平成
24年
平成
25年
平成
26年
平成
27年
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
合計
清 掃 車 104 77 52 51 45 41 32 16 14 17 449
穴 開 け 23 23 26 30 29 25 36 21 20 13 246
そ の 他
( 廃 棄 )
15 11 6 8 3 8 3 2 2 3 61
暖 房 器 具 近 接 6 7 6 7 5 5 3 5 10 7 61
厨 房 器 具 近 接 6 3 7 8 10 2 3 5 9 7 60
装 着 不 良 3 9 4 7 8 5 4 4 7 5 56
そ の 他
(取扱不適含む)
19 25 17 18 21 26 31 19 29 23 228
合 計 176 155 118 129 121 112 112 72 91 75 1,161

過去10年間のエアゾール缶等に起因する火災による死傷者は565人で、死者が2人、負傷者が563人発生しています。このうち中等症以上のけがを負った人(死亡を除く。)が4割以上を占め、顔や気道などにやけどを負っています(表2・表3)。

表2 エアゾール缶等による火災の死傷者発生状況(過去10年間)
年別 火災件数(件) 死傷者数合計(人) 負  傷  者  数 (人) 死亡(人) 中等症以上の負傷者数(死亡を除く。)(人) 中等症以上の割合(死亡を除く。)(%)
小計 軽症 中等症 重症 重篤
平成22年 176 64 64 38 19 6 1 - 26 40.6
平成23年 155 62 62 38 14 9 1 - 24 38.7
平成24年 118 41 41 17 16 8 - - 24 58.5
平成25年 129 55 55 29 17 6 3 - 26 47.3
平成26年 121 61 60 31 21 7 1 1 29 48.3
平成27年 112 59 59 35 17 6 1 - 24 40.7
平成28年 112 73 73 41 27 4 1 - 32 43.8
平成29年 72 42 41 25 11 3 2 1 16 39
平成30年 91 57 57 37 15 3 2 - 20 35.1
令和元年 75 51 51 31 14 3 3 - 20 39.2
合計 1,161 565 563 322 171 55 15 2 241 42.8
表3 エアゾール缶等による火災の受傷部位別負傷者数(過去10年間合計)
受傷部位 熱(火)傷 挫傷(創) 気道炎 咽喉炎 擦過傷(創) 切創 一酸化炭素中毒 打撲傷 その他 合計
顔部 161 1 - - - 1 - 1 1 165
気道 92 - 6 5 - - - - 10 113
手部(手のひら) 61 2 - - 4 2 - - - 69
前腕部(肘から先) 52 - - - - - - - 2 54
上半身 32 - - - - - - - - 32
上腕部(肘から上) 30 - - - 1 - - - - 31
全身 22 - - - - - 3 - 6 31
頭部 20 1 - - - 1 - 1 3 26
足部 13 2 - - - - - - 1 16
下腿部(膝から足首) 10 2 - - - - - - - 12
その他 11 - - - - - - 1 2 14
合計 504 8 6 5 5 4 3 3 25 563

2 事故の発生状況

エアゾール缶等による事故※は過去10年間で114件発生しています。「その他」を除く過去10年間の事故原因を見ると、最も多いのは廃棄するためにエアゾール缶等に穴を開けた際に噴出した残存ガスに、ガスこんろ等の炎が引火してやけどを負うなどの事故で、37件発生しています(表4)。

(※「事故」とは、火災に至らず、やけど等のケガを負ったものです。)

表4 過去10年間のエアゾール缶等による主な原因別事故件数
主な原因 平成
22年
平成
23年
平成
24年
平成
25年
平成
26年
平成
27年
平成
28年
平成
29年
平成
30年
令和
元年
合計 割合(%)
穴 開 け 8 2 10 1 3 - 5 2 6 - 37 32.5%
そ の 他
( 廃 棄 )
1 - - 2 2 1 2 3 - - 11 9.6%
暖 房 器 具 近 接 1 3 2 3 1 - - - 3 - 13 11.4%
厨 房 器 具 近 接 - - - - - - - - - - - 0.0%
装 着 不 良 - - 2 - - - - - - - 2 1.8%
そ の 他
(取扱不適含む)
9 4 6 4 6 3 7 7 2 3 51 44.7%
合 計 19 9 20 10 12 4 14 12 11 3 114 100%

≪近年発生したエアゾール缶等に起因する火災・事故事例≫

● 事例1

飲食店で、調理中の食材に焦げ目をつけるためにガストーチバーナーにカセットボンベを接続し点火したところ、ボンベとの結合部分から漏れていたガスに引火し出火した。(建物ぼや)

(40歳代 軽症)

● 事例2

ガスファンヒーター吹き出し口近くにある殺虫剤が熱せられ、スプレー缶の内圧が高まり破裂し、ガスファンヒーターのバーナーの炎で引火し出火した。(建物ぼや)

(90歳代、70歳代 中等症)

● 事例3

住宅の廊下にて、害虫駆除のために殺虫剤を噴射し、その後ライターを使用したところ、滞留したガスに引火し、顔面、腕及び足を受傷した。

(30歳代 中等症)

● 事例4

台所で調理中に虫が出たため、台所にあったスプレー式殺虫剤を噴射したところ、ガスこんろの火が殺虫剤に引火し、前腕を受傷した。

(80歳代 軽症)

● 事例5

消臭スプレー缶のガス抜きをするため、缶に穴を開けた際に、調理中の火がガスに引火し、受傷した。

(30歳代 軽症)

≪エアゾール缶等の火災・事故を防ぐために≫

  1. エアゾール缶には、LPGなどの可燃性ガスが噴射剤として使われている製品が多いので、使用前に必ず製品に記載されている注意書きを確認してください。(エアゾール製品は、本来の用途以外に使用しないでください。)
  2. やむを得ず使い切らずに捨てる時には、火気のない通気性の良い屋外で残存ガスがなくなるまで噴射し廃棄してください。
  3. エアゾール缶等を廃棄する場合は、必ず中身を使い切り、各区市町村が指定するごみの分別を守って捨ててください。
  4. エアゾール缶等は、厨房器具や暖房器具付近の高温となる場所や、直射日光と湿気を避けて保管し、厨房器具や暖房器具等の付近では使用しないでください。
  5. カセットボンベは、カセットこんろ本体に正しく装着されていることを確認してから使用してください。
  6. カセットこんろを複数並べて鉄板をのせること、カセットボンベカバーを覆うような大きな鍋等の使用や、練炭等の炭おこしは、燃料ボンベが過熱され、破裂する危険がありますので絶対に行わないでください。

※ 火災を防ぐためにガス抜きキャップを使ってエアゾール缶等の中身を出し切る廃棄方法を、一般社団法人日本エアゾール協会のホームページで紹介しています。
 詳細は、下記QRコードから確認できます。

  • 必ず中身を使い切りましょう
  • 一般社団法人アゾール協会HP
一般社団法人日本エアゾール協会HP

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