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東京消防庁

東京消防庁 広報テーマ(10・11月号)
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電気ストーブ火災を防ごう

電気ストーブ火災を防ごう

≪電気ストーブ火災の実態≫

令和3年の東京消防庁管内(治外法権火災及び東京消防庁管轄外からの延焼火災を除く。)の火災件数は3,935件です。このうち電気製品等から出火した電気火災は1,399件(35.6%)で、電気ストーブ(カーボンヒーター、ハロゲンヒーター及び温風機を含む。)の火災は、85件(6.1%)発生しています(図1)。電気ストーブ火災による死者は6人、負傷者は34人と、人命にかかわる被害が大きい特徴があります(図2、図3)。

これからの季節、電気ストーブを使用する機会が増えると思います。電気ストーブの見た目は、炎(直火)がなく火災になりにくいと思われがちですが、ストーブによる火災のうち、電気ストーブ火災の件数が圧倒的に多いという実態があります。使用に際しては、燃えやすいものは近くに置かないなど注意が必要です。

図1 電気ストーブの火災件数の推移
図1 電気ストーブの火災件数の推移
図2 電気ストーブ火災による負傷者の推移
図2 電気ストーブ火災による死者の推移
図3 電気ストーブ火災による死者の推移
図3 電気ストーブ火災による負傷者の推移

≪電気ストーブ火災の特徴≫

電気ストーブ火災の発生原因として、電気ストーブをつけたまま就寝し布団等に接触して火災が発生する事例や、衣類等が電気ストーブ上に落下し火災が発生する事例が多いという特徴があります(写真1、写真2)。

電気ストーブは、火を使わないため安全なイメージがありますが、ヒータ部分は高温になっているため、近くに燃えるものがあると火災になる恐れがあり注意が必要です(写真3)。

また、電気ストーブ火災は、ぼや火災であっても、一酸化炭素中毒や着衣が燃えたために死者が発生しています。

写真1 電気ストーブに布団が接触し出火した様子(実験写真)
写真1 電気ストーブに掛布団が接触し
出火した様子(実験写真)
写真2 電気ストーブの上に洗濯物が落下し出火した様子(実験写真)
写真2 電気ストーブの上に洗濯物が落下し
出火した様子(実験写真)
写真3 電気ストーブのヒータ部分の温度測定
写真3 電気ストーブのヒータ部分の温度測定
(実験写真は663.9度)

電気ストーブの火災

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(YouTube東京消防庁公式チャンネル)

≪令和3年に発生した電気ストーブの火災事例≫

事例1
就寝中に使用していた電気ストーブに可燃物が接触して出火した。住宅の部分焼火災で、居住者の高齢者が死亡した。
事例2
電気ストーブが椅子に近接している状況で乳幼児がスイッチを入れたため、放射熱により出火した。
事例3
使用中の電気ストーブの近くに置いていたタオルが、電気ストーブ上に落下し出火した。
事例4
電気ストーブの電源プラグとテーブルタップとの隙間に埃が溜まり、トラッキング現象が発生し出火した。
事例5
生乾きの衣類を乾かすため、使用中の電気ストーブの上に衣類を置いて出火した。
事例6
居室内のカーテンを開けた際に、使用中の電気ストーブに接触して出火した。

≪電気ストーブ火災を防ぐポイント≫

  • 周囲に燃えやすいものを置かない
  • 外出時や就寝時は必ず電源を切る
  • ストーブの上で洗濯物を干さない
  • 誤ってスイッチが入らないように使わないときは電源プラグをコンセントから抜く
  • 電源プラグやコードが傷んでいたら使用しない
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