近年発生した大きな地震でけがをした原因を調べると、約3割から5割が家具類の転倒・落下によるものでした。
また、平成19年の新潟県中越沖地震発生後に柏崎市民に東京消防庁が実施したアンケート調査では、建物被害に「なし」と回答のあった世帯でも、94.0%の世帯で家具類の転倒・落下が発生していました。
特に、食器棚やタンス・本棚といった背の高い家具や、台に置かれたテレビ、電子レンジなどの家電製品が、多く転倒・落下をしています。けがの防止や逃げ道の確保のために、家具類の転倒・落下防止対策をしておきましょう。
小さなお子様がいるご家庭であれば、家具の転倒・落下防止対策は、そのまま事故防止対策にもつながります!!
「引き出しを強く開けた」「引き出しに乗った、ぶらさがった」などで転んでけがをするなど、日常生活での事故も防ぐことができます。
東京消防庁では、幼児期からの発達段階に応じて防火防災を体系的に学んでいく「総合防災教育」に取り組んでいます。お子様に学校などで行われている防災学習の話しを聞いてみてください。ご家庭でも防火防災について話し合い、いざという時の行動や日頃の備えを確認しておきましょう。
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