救急医療機関との連携体制
救急隊指導医制度
● 概要
救急隊指導医制度とは、救急医療の専門医が指令室(特別区は千代田区、多摩地区は立川市)に24時間常駐し、傷病者が救急現場から医療機関へ搬送されるまでの間の処置に関して、救急隊への医学的な見地から指示や助言を行う制度です。本制度は、昭和62年5月1日に特別区の指令室で運用を開始し、平成4年4月1日からは、多摩地区の指令室においても運用を開始しました。
さらに平成4年7月1日からは、救急救命士の乗務する高度処置救急隊の運用開始に伴い、救急救命士が特定行為を行う場合の医師の具体的な指示を行うことになりました。
令和6年4月1日現在、36医療機関等、285人の医師が救急隊指導医として登録されています。
● 救急隊指導医の職務
救急隊指導医が主に行う職務には次のようなものがあります。
[救急救命士が行う救急救命処置に対する具体的指示]
- (ア)乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液
- (イ)食道閉鎖式エアウェイ、ラリンゲアルマスク及び気管内チューブによる気道確保
- (ウ)エピネフリンを用いた薬剤の投与
- (エ)乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保及び輸液
- (オ)低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与
[助言等]
- (ア)救急処置に関する助言
救急事故現場及び搬送途上における救急処置に関する助言 - (イ)医療機関への説明
傷病者収容時における医療機関への症状等の説明 - (ウ)その他
その他災害救急情報センター勤務員及び救急隊に対する業務上必要な助言
救急隊指導医参画医療機関等
1 | 慶應義塾大学病院 | 19 | 東京都医師会 |
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2 | 日本大学病院 | 20 | 東邦大学医療センター大橋病院 |
3 | 帝京大学医学部附属病院 | 21 | 東京医科大学八王子医療センター |
4 | 東京医科大学病院 | 22 | 杏林大学医学部付属病院 |
5 | 東京女子医科大学病院 | 23 | 公立昭和病院 |
6 | 東邦大学医療センター大森病院 | 24 | 武蔵野赤十字病院 |
7 | 日本医科大学付属病院 | 25 | 公立阿伎留医療センター |
8 | 東京警察病院 | 26 | 国立病院機構災害医療センター |
9 | 東京都立広尾病院 | 27 | 日本医科大学多摩永山病院 |
10 | 東京都立墨東病院 | 28 | 東京都立多摩総合医療センター |
11 | 東京大学医学部附属病院 | 29 | 市立青梅総合医療センター |
12 | 日本大学医学部附属板橋病院 | 30 | 東京慈恵会医科大学附属第三病院 |
13 | 国立病院機構東京医療センター | 31 | 日本赤十字社医療センター |
14 | 昭和大学病院 | 32 | 国立国際医療研究センター病院 |
15 | 東京医科歯科大学病院 | 33 | 順天堂大学医学部附属練馬病院 |
16 | 東京慈恵会医科大学附属病院 | 34 | 東京都済生会中央病院 |
17 | 東京女子医科大学付属足立医療センター | 35 | 国家公務員共済組合連合会虎の門病院 |
18 | 聖路加国際病院 | 36 | 東海大学医学部付属八王子病院 |
令和6年1月1日現在(順不同)