消防科学セーフティレポート第54号(平成29年)
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消火用ホースの摩耗損傷に関する検証
ホース漏水時の状況を調査し、ホース損傷の原因究明を試みた。加えて、ホースの摩耗試験を行い、摩耗のメカニズムの解明を行った。その結果、屈曲した状態でのホースの引き摺り等、漏水に至るまでの様々な経緯が判明するとともに、摩耗試験の実施により屈曲状態の危険性を明確化した。
消火用ホースの摩耗損傷に関する検証(PDF:1.9MB)延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証(吹き返しを抑制する放水方法)
放水時の安全性向上を目的とし、高温に熱せられた火災室を用いて、放水と吹き返しの関係を確認するため、放水条件を変えて消火実験を行った。
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証(吹き返しを抑制する放水方法)(PDF:4.2MB)実験と火災シミュレーションによる実火災体験型訓練施設の熱環境可視化に関する検証
実火災体験型訓練施設の燃焼実験を火災シミュレーションで詳細に再現し、実験の測定温度と火災シミュレーションの計算温度を用いて、統計的検定にて火災シミュレーションの火源条件を最適化し、施設の熱環境を可視化することにより、熱環境の特徴を把握した結果、施設内の熱環境の特徴の一つとして、高さ約1mを境にその上部で約150℃以上、下部で約40℃と大きく変化することがわかった。
実験と火災シミュレーションによる実火災体験型訓練施設の熱環境可視化に関する検証(PDF:1.4MB)無人航空機による資機材搬送等に関する検証
資機材搬送投下装置を取り付けた無人航空機を用いて、GPSマーカー(親機により子機の位置情報等を把握するための機器)子機及び救命浮環の搬送投下について、林野や河川における災害での活用を想定した実験を行い、資器材搬送投下装置の信頼性、安定性及び消防活動における有効性を確認した。
無人航空機による資機材搬送等に関する検証(PDF:1.3MB)装着型パワーアシストロボット等の活用の有効性に関する検証
消防活動等に従事する活動隊員の身体的負荷軽減に資することを目的とし、消防活動や救急活動を想定した運動実験を通して、装着型パワーアシストロボット等着装時と未着装時における生理的及び主観的指標を比較検証した。
装着型パワーアシストロボット等の活用の有効性に関する検証(PDF:1.4MB)消防活動時における効果的な休息に関する検証
一定負荷の運動後の休息条件によってもたらされる生理的、主観的評価の変化から休息後の運動における身体的負担、休憩時の冷却材交換の効果について明らかにし、効果的な休息について提言をすることを目的とした検証を行った。
消防活動時における効果的な休息に関する検証(PDF:772KB)消防職員のモチベーションを高めるコミュニケーション方法に関する検証
今までの消防人生の中で、上司や先輩等から言われて励まされたり、勇気づけられたり、やる気になった言葉やエピソードについて、性格検査と共にアンケート調査を実施した。
得られたエピソードの内容を15項目に分類し回答者の性格等を比較分析した結果、エピソードごとに特徴がみられた。また、やる気を出させる声がけは相手の性格だけでなく、年齢の高低、勤務月数の長短、状況などが重要な要素であることがわかった。
消防職員のモチベーションを高めるコミュニケーション方法に関する検証(PDF:1.4MB)濃度等の異なる危険物の性質に関する検証
今後、危険物であるかどうか等を推定する際の目安として活用するため、市場に流通する主要な危険物の一部を用いて、濃度等を変化させ、危険物確認試験を行い、その性質の評価を行った。その結果、各濃度における危険物第4類引火性液体の一部の性質が明らかになった。
濃度等の異なる危険物の性質に関する検証(PDF:1.2MB)長周期地震動等に伴う室内安全に関する検証(その3)(地震火災予防対策に関する検討)
過去の地震時の出火事例や被害想定に基づく火災事例を振動台で再現したほか、出火危険要素を検証し、家具類の転倒・落下・移動防止対策の実施や平常時の住宅防火対策が地震火災予防対策に有効であることが確認された。
長周期地震動等に伴う室内安全に関する検証(その3)(地震火災予防対策に関する検討)(PDF:1.4MB)実大規模によるふとん火災の燃焼性状に関する検証
実大規模のふとんにおいて無炎燃焼を発生・継続させ、各種発生ガスの濃度を測定し、人体への危険性について検証を行った。
実大規模によるふとん火災の燃焼性状に関する検証(PDF:3.1MB)