住宅等の窓・ベランダからの子どもの墜落事故に気を付けて!
あっ!おちちゃうよ!!
ベランダの手(て)すりの上(うえ)にのぼっているよ。よいのかな?
だめだめ!ぜったいにだめだよ。
ベランダの手(て)すりから下(した)におちたら、おおけがをしてしまうよ。
ベランダの手(て)すりの上(うえ)には、ぜったいにのぼらないでね!
住宅等の窓・ベランダからの子どもの墜落事故に気を付けて!
子供の墜落事故の事例で、11歳男児がマンションの4階にある自宅が施錠されていたため、4階屋上から自宅の窓を開けて入ろうとしたところ、誤って地上に墜落(6メートル)した事故が発生しました。
また、4歳男児が14階建てマンションの7階自宅のベランダから、母親が目を離している隙に誤って地上に墜落した事故も発生しました。
東京消防庁管内では、平成29年から令和3年までの5年間に5歳以下の子ども108人が、住宅等の窓やベランダ(1階、天窓を除く)からの墜落により、医療機関に救急搬送されています。
このような事故も発生しています。
- 平成22年4月、3歳男児が5階建てマンションの4階自宅において、9歳長女と二人で留守番中、長女がトイレに行っている間に、窓際に置かれていたソファー横の網戸を突き破って、地上に墜落した(重症)。
- 平成22年4月、10歳男児が自宅2階ベランダで飛び跳ねて遊んでいたところ、母親が目を離した隙にベランダから地上に墜落した(中等症)。
- 平成22年5月、4歳男児が、祖父宅でかくれんぼをしていたところ、誤って2階の網戸を破り、人工芝を敷いたコンクリート製の庭に墜落(約3メートル)した(軽症)。
- 平成22年6月、1歳男児が3階建ての自宅屋上の家庭菜園に母親と二人でいたところ、母親が目を離した隙に屋上の周囲に設置されていた高さ約1メートルの手すりを乗り越え、地上(砂利敷)に墜落(約8メートル)した(重症)。なお、手すりの手前には、踏み台となるプラスチックケース(高さ約30センチメートル)が置かれていた。
事故防止のポイント
- 窓際ではソファーやテーブル、子ども用の椅子など、ベランダでは室外機や自転車などを足場にしたと推定される墜落事故が発生していることから、窓際やベランダには、子どもの足場になるようなものは置かない。また、ベランダへの出入り口の窓などには、鍵を二重に設けるなどの措置を講ずる。
- 0歳児でも墜落する事故が発生していることから、ハイハイや伝い歩きが始まった場合は、目を離さないよう注意する。
- 時間帯では日中に多く発生していることから、保護者は、小さな子どもだけを残して外出しないことや、家事などの際にも目を離さないようにする。
- 網戸に寄りかかるなどしていて墜落する事故も発生していることから、保護者は網戸に寄りかかると網戸が破れ、墜落する危険があることを子どもに教え、十分に理解させる。
- 子どもは日々成長し、行動範囲が広がっていきます。昨日上れなかった場所に、今日は上っているかもしれません。